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同じ仕事を担当する他店舗の仲間が集う楽しさ!ICDAホールディングス㈱輸入車部「ワウディサークル」辻村優果さん事例1当社は,三重県鈴鹿市に本社を置き,県内29店舗で事業展開する自動車ディーラーです。私たちは,「Audi・Volkswagen」の正規ディーラー4店舗で事務リーダーを務める女性4名のメンバーで,日々の改善活動に取り組んでいます。活動の楽しさ私たちの楽しさは,各店舗で同じ仕事を担当する仲間が集うことです。月1回の会合を持ち回り,ブランドの違うショールームで行います(図・1参照)。活動テーマの調査報告や進捗状況の確認以外にも,次のような情報について意見を交換しています。•来店しやすいショールームのレイアウトや装飾•お客様ニーズに応じたオリジナルグッズの種類と販売促進の工夫(図・2参照)•接客対応やクレーム処理の仕方•後輩指導の悩みや経理業務の疑問点また,ファッションやグルメといった,女性ならではの話題もあり,楽しく有意義な集いになっています。辻村さん図・1ショールームでの会合楽しさの背景と秘訣これまでは,店舗単位のサークル編成のため,営業やサービスに関する活動が主体となり,「事務主体で現場のショールームを変えてみたい」という私たちの想いが叶っていませんでした。そこに,部門別・職種別のサークル編成にするという方針が打ち出され,事務リーダーのサークルが独立して活動できるようになりました。この活動には,次のような“ねらい”があります。図・2オリジナルグッズ•同じ仕事の仲間という連帯感から,共通の困りごとをテーマに選定する•ほかの店舗を知るという新鮮さと刺激から,問題意識と改善意欲の向上をはかる•女性の目線で,グッズの販売促進やショールームの改善につなげる◎学びどころ分散した職場のメンバー編成には,会合や情報共有の面で難しさが懸念されますが,これをプラス思考にとらえて,「仲間が集う楽しさ」につなげている事例です。同じ仕事を担当する仲間であること,新鮮さや刺激があること,他店舗と情報が共有できること,などのメリットを活かして自分たちの職場改善に貢献している点が,参考になる取組みです。(構成奥山淳)10QCサークルNo.751