QCサークル 2023年12月号(No.749)


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事例1ベテランと若手のペア活動や工場全体を巻き込むためにリーダーシップを発揮新時代は僕らの未来~新しい風を取り戻せ!!~日産自動車㈱追浜工場PKサークルテーマ当工場は神奈川県横須賀市にあり,e-POWERのNOTEやAURA,電気自動車のLEAFを生産しています。私たち塗装課は製造部に属し,ボディの上塗り工程を担当しています。ワイプ・エアブローでゴミを除去し,塗装ブースでは作業者とロボットでお客様に喜ばれるピカピカの車を作っています。「PKサークル」は2017年に結成されましたが,中間層がいなく,ベテランと若手が二極化しているサークルです。「PKサークル」のみなさん1.サークル再スタートの背景過去の活動として年度別解決件数を見ると,サークル結成時から年間目標を達成しており,積極的な活動で第99回全社QCサークル大会に工場代表として出場しています。しかし現状は技能拡大などによって,サークル長含め主力メンバー数名が他サークルへ異動となり,新サークル長と若手2名が新しく加入したことから再スタートとなりました。2.活動のポイント紹介1)サークルのレベル評価塗装課内における2020年上期のサークル別解決件数を見ると,「PKサークル」は2件と課内で一番低い状態になっており,QC会合を開いてもベテランと若手の間に壁を感じ,メンバーの発言も少なくリーダー任せの活動になっていました。サークルのレベル評価は,2019年度のBゾーンからDゾーンにまで落ち込み,主力メンバーが脱退したことでリーダーシップやチームワークが低下し,ベテランたちの向上意欲もなくなって,QC知識や技能の低下も目立つようになっていました。2)若手育成のための三本の矢個人別脳力診断表では,若手のQC知識が低いため個々のレベルアップが急務と考え,“若手が食いつくような楽しめる方法”はないかとサークル長に相談すると,「QC知識だけ身につけても力を発揮できない!」とアドバイスを受け,若手育成のためにリーダーがしかけた三本の矢でスキルアップを誓いました。まず一本目の矢は,「QC勉強会」として,小さい頃からなじみのあるレゴを使っての組立改善です(図・1参照)。3人で意見を出し合って,いかに組立時間を短縮するかを学び,サークル活動に欠かせない図・1三本の矢の「QC勉強会」GTR号(レゴ)で組立改善QC手法・ストーリーの勉強会QC勉強会レベルアップのためにQC勉強会だ!改善活動に役立つ付箋紙で意見を出し合って組立時間を短縮レゴ懐かしいー意見集めには親和図法が役に立つぞー理解度テスト実施若手の部品の位置を決めるのはどう?いいね!10QCサークルNo.749


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