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事例1溶接女子目線の気づきが,職場環境を変え活動をワクワクするものにグローリープロダクツ㈱福崎部品製造部板金三G劇団サークル1.はじめに当社は,兵庫県神崎郡にあり,長年培った加工・塗装技術をベースに,新たな技術を融合したモノ・コトづくりでお客様の信頼に品質で応えられるよう,日々取り組んでいます。福崎工場では板金・塗装・組立まで,一貫生産を行っています。危険度疲労度疲労度きょうたい2.事例紹介「劇団サークル」は,若手・中堅・ベテランのバランスのよい構成です。板金体製品を担当して加工の中でも大物の筐おり,上位方針「生産性向上」に向けて,①働きやすい職場環境づくり,②検査半自動化への取組み,③不良が出ない仕組みづくりが課題です。現状のやり方では,10年20年後も,安全・安心で,同じような加工ができるか不安でした。また,メンバーのスキルは,職場内全サークルの平均値よりも低く,前向きに活動する気持ちはあるものの,なかなか行動につなげられていません。さらに,サークルオリジナルの疲労度・危険度を確認すると,男女差が大きいことがわかりました(図・1参照)。一人ひとりの力に頼る作業から,誰がやってもできる方法がないか?現状を脱却することを目指そう!」と,メンバーの溶接女子が中心となって,ワクワクするような目線を切り口に,新しい発想や方法をもとにアイデアを出し合い,活動を進めました。図・1サークルオリジナルの疲労度・危険度定義男女差が大きい!危険度Pointやる気につながるアイデア①:誰もが働きたいと思う職場にしたい溶接女子目線で見た板金職場のイメージは,“殺伐として,男くさい”。それに,“鉄を扱う灰色”の職場のイメージ。そんな職場に1日8時間もいると感じていました。地味な灰色の鉄台車だらけで,どのチームの台車かわからず,迷い作業も発生していました。自分の製作した部品の置き場など,どこに何があるか,負荷や停滞が一目でわかるよう,ピンクや緑,赤,水色といったカラフル台車や専用供給箱を作製!自分たちが働く職場を,“目で見てワクワクする”環境に変えると,他チームへ広図・2溶接女子も納得!職場の環境改善レインボー台車作製カラフル職場で殺伐とした男くさい職場…鉄を扱う灰色職場…迷いなし板金のイメージ…チーム別製造3Tオレンジ正直あまり働きたいとは…水色仕上げ工程物流の整流化置場がわかる製造7Tピンク負荷が見えるPoint製造5T赤探さない緑製造4T停滞が見える10QCサークルNo.747