QCサークル 2023年10月号(No.747)


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特集やる気につながるサークル活動へ人間は,会社や職場にある問題や課題を“自分ごと”ととらえ,そのテーマの解決を通して達成感・充実感を得ることでものに対する考え方が変わるといわれます。しかし,現実のサークル活動では,「年間テーマ完了件数〇〇件」や「品質,原価,納期,安全などの経営管理要素目標」などの目標必達が強要されていることはないでしょうか。図・1は,今回の特集テーマを担当するに際して,私たち編集委員の素直な言語データに基づいて作成した連関図です。図・1「なぜ,サークル活動は,やる気のない活動になっているのか?」に対する連関図そこでは,「自分や職場の本当の困りごとをテーマに設定できていない」=「自分がやりたいテーマに取り組めていない」,「QCストーリーが発表のためでなく,問題解決のためであることを理解できていない」,「お互いが利他(相互啓発)の精神を失っている」,「CDP(キャリアデベロップメントプログラム)とサークル活動が連携していない」という4つの重要課題のあることが指摘されています。そのような議論を受けて,「やる気のあるサークル活動にする」ための委員各位が収集した6社の事例を紹介します。最後まで熟読していただければ,「やる気のあるサークル活動」によみがえらせるための秘策に出会うことができると確信しています。(猪原正守)近畿編集小委員会10月号特集メンバー委員長/猪原正守委員/王奇,楠和彦,黒田育央,榊秀之,高木美作恵,名倉三加代,原守,藤本史穂,山来寧志2023年10月号9


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