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1章若い世代をめぐる世の中の変化まず,若い世代をめぐる代表的な世の中の変化として,(1)メディア利用,(2)ワークライフバランス,(3)高学歴化の3つを見ていきたいと思います。(1)メディア利用の変化1990年代後半以降に情報通信技術が発達し,今ではパソコンやスマートフォンなどを使って情報収集をし,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)経由でコミュニケーションをとる人が増えています。90年代後半以降に生まれた若い世代(いわゆる「Z世代」)は,物心がついた時から情報通信機器に親しんできました。平日における年代別のメディア利用状況を見ると,世代間の違いが明確です(図・1参照)。10代から40代では9割以上がネットを利用していますが,50代や60代では少なくなっています。テレビ(リアルタイム)視聴は10代や20代で5割にとどまり,30代以上では年齢に応じて視聴者の割合が高くなっています。特に印象的なのは,新聞閲読者の割合です。60代では5割以上が新聞を読んでいますが,10代ではわずか1%程度しか読んでいません。新型コロナウイルス感染症の流行を契機として,業務における情報通信技術の活用が広がりました。アフターコロナへ移行しても,情報通信技術は若い世代をQCサークル活動に巻き込む有効なツールとなりそうです(2.1章~2.4章を参照)。(%)100806056.751.992.086.477.865.896.594.994.691.589.472.84020016.313.720.915.320.923.055.133.817.95.91.12.60.710代11.110.03.03.25.420代30代40代50代60代ラジオ聴取10代20代30代40代50代60代10代20代30代40代50代60代10代20代30代40代50代60代10代20代30代40代50代60代テレビ(リアルタイム)視聴テレビ(録画)視聴ネット利用新聞閲読出所:総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」より作成図・1主なメディアの利用者率(平日1日・2021年)(2)ワークライフバランスの変化今の若い世代は年長者と比べて,ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)への意識が高まっています。男性であっても育児に積極的に関与する「育メン」が増えています。図・2は育児休業取得率の推移を示したグラフです。2021年度における男性の育児休業取得率は13.97%です。同年度の女性の取得率85.1%に比べると,かなり低い数字ではありますが,それでも2010年度の男性の取得率1.38%と比較すると,飛躍的に増加しています。ワークライフバランスや働き方改革への対応が求められる中,限られた時間の中で,QCサークル活動を行う工夫が求められています(3.1章~3.2章を参照)。10QCサークルNo.745