QCサークル 2023年5月号(No.742)


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アンケートデータからの情報抽出と所見意識調査の有効回答数n=75について,設問ごとに「変える…変えない」の意識データから,ヒストグラムで観察し,情報抽出しました。「変える…変えない」の意識「①~⑨」のヒストグラムからの情報抽出設問①「テーマ完了件数」による評価・表彰[人]252015105人数変えない…………………………………………変える01.02.05.06.03.04.0指標テーマ件数図・1「テーマ完了件数」による評価・表彰について,「変える…変えない」の意識ヒストグラムこの図から読み取れる情報と,その背景ヒストグラムの形状からは,「変える意識3」がもっとも多く,これは「どちらともいえない」と解釈できます(図・1参照)。また「変えない意識1」と「変える意識5」が拮抗しています。「テーマ完了件数」は指標として長く使われてきました。QCサークル活動の目的は「個の実現」,「職場活性化」,「組織への貢献」ですが,1番目と2番目についてはパフォーマンスの見える化には工夫が必要です。「テーマ完了件数」はそのカギとなる指標であることから,納得性があります。一方で,テーマ完了件数だけを指標とすると,テーマ選定の際に「完了件数を重視したテーマ」に傾く懸念もあります。このままでいいのか,という意識が表れているともいえます。たとえば,サークルごとのテーマ完了件数に応じて,「テーマ完了賞」といった報奨金を出す場合があります。科学的なアプローチの運用に習熟するためには,経験を重ねることも必要ですから,テーマ完了件数をQCサークル活動の指標とすることは,ある段階までは妥当といえます。その先は,活動のアウトプットがメンバー個々の成長につながっていたのか,前後工程(特に留意したいのは後工程)の受止め方は,どのように変化したのか,といった「組織として何を実現したのか」という視点を持つことも必要です。自分たちの取組みが,利害関係者にどのような価値(お役立ち)を実現したのか,といった視点にも期待したいですね。10QCサークルNo.742


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