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事例1「QC的問題解決型研修プログラム」の紹介~ニューノーマル時代のオンライン研修の実現~QCサークル四国地区1.はじめに本事例は,QCサークル四国地区で従来行っていた「問題解決型研修(体験学習)」をニューノーマル時代に対応してオンライン化するにあたり,新たに考案したプログラムとその運営の工夫について紹介します。2.従来の問題解決型研修会QCサークル四国地区は年間行事として「異業種交流発表会」,「リーダー・推進者研修会」そして「問題解決型研修会」を開催しています。その中で,問題解決型研修会は,手作りダーツを使った矢投げゲーム(図・1参照)を通じての体験学習です。この研修は人気があり,多い時は100名以上の参加があります。図・1ダーツ矢投げゲーム3.コロナ禍での対応と課題2020年からの新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け,2020年・2021年は行事がすべて中止となりました。2022年は行事をすべてオンライン開催として再開しました。その中で「問題解決型研修会」については,オンライン化による相互研鑽の場としてのあり方とデータ採取のリアリティ性に課題がありました。4.オンライン方式の体験学習この問題解決型研修会の体験学習をオンライン化するにあたっての問題点は,矢投げの実施をオンラインの中でどう実現するか,そしてチーム編成による相互のリアルな知恵出しの場の創出でした。地区幹事間でオンライン検討会を何度も実施し,ダーツ矢投げの実施がオンライン上で可能で,要因選択により的中率が変化するリアリティ性を備えたオンライン方式の体験学習「QC的問題解決型研修プログラム」が完成しました。そして2022年6月に50名の参加を得て,開催することができ,受講者から高い評価を得ることができました。5.研修プログラム本研修は,ダーツ矢投げゲームを題材にQC的問題解決の進め方と関連ツールの習得をプログラムに沿って学ぶ構成になっています。レクチャーと演習を繰り返しながらワークシートを完成させていくことで,自然に学習体感できる研修です。研修に先立って「研修の目的と進め方」で,学習のねらいと進め方に加え,参加者の自己紹介と運営要領を説明し,実際にお10QCサークルNo.741表・1研修プログラムNo.ー12345時間8:45〜9:009:00〜9:039:03〜9:239:23〜9:439:43〜9:489:48〜9:519:51〜10:1010:10〜11:4511:45〜11:5411:54〜12:3912:39〜13:54分15320205319959457513:54〜14:475314:47〜15:4558項目Teams受付開会挨拶研修の目的と進め方QC活動の必要性と進め方問題解決の進め方と活用手法の連携問題解決の実施ステップ1.【テーマの選定】ステップ2.【現状把握】パレート図ヒストグラム内容順次Teams参加自己紹介レクチャー進め方ガイドステップ説明休憩含む事前レクチャー演習ステップ3.【目標の設定】演習《昼食休憩》ステップ4.【要因の解析】特性要因図散布図・箱ひげ図ステップ5.【対策立案と実施】対策系統図ステップ6.【効果の確認】パレート図ヒストグラム事前レクチャー演習事前レクチャー演習休憩含む演習15:45〜15:5815:58〜16:0016:00〜16:2716:27〜16:3716:37〜16:4013227103ステップ7.【標準化と管理の定着】ステップ8.【反省と残された課題】活動成果の確認(発表)研修のまとめと振り返り閉会挨拶678演習成果発表レクチャー