QCサークル 2024年4月号(No.753)


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特集QCサークル活動を成功させるのは「会合」にかかっています~会合はQCサークル活動の「エンジン」です!~新緑が輝く4月は新年度の始まりです。新たな気持ちで過ごしていることと思います。今月の特集は,「QCサークル活動を成功させるのは「会合」にかかっています~会合はQCサークル活動の「エンジン」です!~」です。昨年から徐々にコロナ禍以前の生活,ニューノーマルの生活など,大転換期を過ごされたと思います。時期的に,新入社員研修を含む様々な人材育成をしていることと思いますが,教え方や教材配付など,一つとってみても,「本当にこれでできるだろうか」と不安に思っている人も多いのではないかと思います。また,単に座学だけではなく,演習形式などのアクティブラーニーングを含めて学びを高めていくことも多いかと思います。本特集では,QCサークル活動の成功要因の一つである「会合」に焦点をあてます。広辞苑第七版(2018)で「会合」を調べると,「寄りあうこと。あつまり。寄りあい。」と書いてあります。みなさんが「会合」をイメージするのは,会議≒会合,立ち話,ちょっとした打合せ・すり合わせなどではないでしょうか。最近では,対面に加え,オンライン,メール,SNSでのコミュニケーションも多く,ハイブリッドの組合せも多いかと思われます。しかし,このように手段は替わるものの,会合の内容については変わりません。むしろ今まで以上に,意見交換のスピードが時間的・地理的制約を超えて,よりリアルにできることは大きな変換点ともいえるのではないでしょうか。本特集において,会合での重要性やコツ,注意すべき点について,①QCサークル活動,②運営事務局,③研修,④三現主義の視点から,悩みとその解決策についてわかりやすく活動事例とともに述べ,また以下の方法の観点からも述べていきます。a)従来の方法に徹底してこだわることb)新しい方法・試みに挑戦していることc)a)とb)のハイブリッドにより行っていること各事例は,2ページとし,事例におけるa)-c)などを紹介します。会合のあるべき姿に,どのような職場でも,最初からなれる職場はありません。一つひとつ改善し,階段を昇るようにしてよりよい会合へと向上していくものです。また当たり前ですが,初めての組織はゼロからのスタートです。それこそ,よい意味でのtrialanderror(試行錯誤)を繰り返し,向上していきましょう。まわりの方も温かく見守り,励ます風土も重要です。本特集を通じて,QC的ものの見方・考え方,QC的問題解決法の重要性が再確認されることと思います。本特集を通してすべての人が振り返り,会合によって「変化に対応する」組織風土をつくっていくことが大切ではないでしょうか。本特集が,組織内,支部・地区内での更なる能力向上に役立てていただければ幸いです。(西敏明)中国・四国編集小委員会4月号特集メンバー委員長/西敏明委員/亀山薪太郎,津川智一,堤博幸,松岡龍,西川智勝,宮田亜希子,安井雅人2024年4月号9


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