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クル活動を進めてもらうためにも,また,推進者・推進事務局がやる気を持って役割を全うするためにも,経営者の想いを聞ける場をつくり,全社的にやる気を生み出すきっかけにします。推進者が集まる場やサークルメンバーが集まる社内の発表大会のような場面で,QCサークル活動への期待を経営者からコメントしていただくことで,活動に対する一体感が生まれ,その効果は大きいものがあります。2.サークルリーダーとの意見交換あるリーダー研修会の中で,サークルリーダーとQCサークル活動を通じて感じていることについて意見交換した結果,以下の4つがあげられました。(1)リーダーとしてサークルをまとめることができないサークルメンバーの指導ができず,リーダーとしての威厳もなくメンバーがついてこない(2)コミュニケーションをとるのが苦手人とのコミュニケーションが苦手でメンバーと会話が続かない(3)QCサークル活動に関する知識不足メンバーに教える知識も経験もなく,会合もうまく進められない(4)発表準備が大変メンバーに声がかけづらく一人で準備意見交換からは,サークルリーダーとしての知識や経験不足,コミュニケーション能力不足が悩みとなっていました。QCストーリーやQC手法教育だけではなく,リーダーシップについても教育が必要で,計画的な教育と日々のコミュニケーションが重要であることを再確認しました。3.知識を蓄えるしかけとコミュニケーションへの工夫3.1社内・社外研修会参加への工夫~QCサークル活動に関する教育不足解消のためのしかけ~QCサークル活動の教育というと本心はあまり乗り気でない人も多く,教育を受けたことがないままサークルリーダーの立場が先行してしまい,サークルリーダーになって初めて自分の知識のなさに気づかされることが多いものです。一方,社内・社外研修会への参加者からは「すごく勉強になった」という感想を聞くことがほとんどで,講義や体験学習を通じて身につける実践的な教育を受講することで,自分の知識・経験としてのベースにもなり,サークルリーダーとしてやっていく自信につながっていきます。サークルリーダーになってから知識不足を痛感することがないように,日頃から計画的に研修会へ派遣できるよう年間で割り振り,多くのリーダーやサークルメンバーが平等に学ぶ機会を得られるようにするとよいです(図・1参照)。計画的な社内・社外の研修会参加によって,QC手法やQCストーリー,リーダーシップについて理解し,QCサークル活動においてもレベルアップをはかることができます。24QCサークルNo.751