>> P.10
ベテランの思いまだまだ任せられないと勝手に思い込んでいる後輩にやらせたことがないからわからない指導の方向性コミュニケーションを強化する勝手にもう任せたからと放任・無関心後輩を育てようという意識がない後進育成への意識向上をはかる勝手に世代間ギャップを感じてチャレンジしていない自分自身の目標を持っていない(持たされていない)自ら成長する気持ちを持たせるベテランサークルの特徴ベテランが主導で進めて,若手や中堅の活躍の場があまりない若手や中堅に任せっきりでベテランはあまり関与しないベテランは長年の活動に満足して,新たなことを求めていない図・1ベテランサークルの特徴と指導の方向性コラム日本中が熱気にあふれたワールドベースボールクラシック(略称:WBC)では,メジャーリーグで活躍する大谷選手が,前評判通りの活躍で,栗山ジャパンの優勝に大きく貢献し,MVPを獲得しました。しかしその裏では,大ベテランであるダルビッシュ選手の行動もメディアに多く取り上げられて,特に次のようなことが注目を集めました。WBCから得た気づき・自ら若手に声をかけ,食事会などに参加し,企画は若手に任せる☞オフも同様に若手を誘い,親睦を深めている・自ら若手に声をかけ,自分の経験と知識,技術を伝えている☞自らが得意とする球種やメジャーでの経験を惜しみなく教えている・自ら若手に声をかけ,自分が持っていない若手の技術を教えてもらい,学んでいる☞若手が得意とする球種や若手の考えを吸収しようと勉強しているダルビッシュ選手は,2009年のWBCではエースとして活躍し優勝。その当時,今回の日本代表の若手選手のほとんどが小・中学生だったこともあり,ダルビッシュ選手は憧れの存在で,雲の上の人です。それでも世界一という目標のために,キャンプにいち早く参加し,若手選手との見えない垣根を取り払う言動によりチームワークを向上させて,世界一という結果につながった,と評価され,影のMVPともいわれました。WBCでのダルビッシュ選手から気づきを得たように,「ベテランサークルを活き活きさせるポイント」は,ベテランにもっと活躍してもらうことであり,その部分を推進者・推進事務局が積極的に指導・支援することが必要です。24QCサークルNo.745