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特集仕事が忙しくてもQCサークル活動はやれますよ昨年4月に『QCサークル』誌発行60周年を迎えたことは記憶に新しいと思います。経営環境の変化に対応しつつ,QCサークル活動も時代に合わせ活動を進化させ,日本の産業を支えてきました。今後も様々な場面でQCサークル活動が必要とされる一方,製造現場では生産性を優先し,QCサークル活動の時間を確保できないといった実情もあると思います。また,企業・組織を取り巻く経営環境は急激に変化しており,DX,SDGsなどの新たな要求事項が製造現場へと求められています。今回の特集では忙しい中でもQCサークル活動に取り組んでいるサークルや推進者・推進事務局,企業運営体制などの事例を紹介します。まず最初に特集のテーマについて3ページにわたって解説します。その後,以下の4つの事例を,最後にQCサークルや推進者・推進事務局のQ&Aでより身近な声を紹介します。事例組織名読みどころ1234公益財団法人小倉医療協会三萩野病院2つのサークルが看護提供を相互に補うことで時間を確保トヨタ自動車九州㈱TOTOサニテクノ㈱小倉衛陶製造部全社推進活動を集約して,新たな活動を増やさない工程前後のサークルからメンバーを選抜して,トップを巻き込み推進㈱安川電機品質サービス本部TQM推進部K30推進課管理システムの改善でコミュニケーションの向上と時間短縮QCサークル活動は職場で,製品・サービス・仕事の質の管理・改善を行う活動ですが,人財育成の場としても有効な活動となります。忙しい中でも時間を確保し,活動することで個人のスキルアップ,集団のコミュニケーションの醸成がはかれます。忙しい時だからこそQCサークル活動ととらえ,取り組んでいきましょう。各事例からQCサークルや推進者・推進事務局がQCサークル活動の時間確保にどのような工夫を凝らしているのかについて参考になれば幸いです。(石川文弘)九州編集小委員会7月号特集メンバー委員長/久野靖治委員/石川文弘,岩元良憲,折原正明,川島英昭,原田政実,福丸由紀子,古川孝介2023年7月号9