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推進者のページ2023年共通テーマ〜推進者・推進事務局の役割を理解し,活動を活性化しよう!〜第4回活動環境に応じたしくみづくり推進者のページ小委員会委員長/久野靖治委員/遠藤克義,小川慎一,高岡円,中條武志,野上真裕,山内高はじめにQCサークル活動(小集団改善活動)は,それぞれの企業や組織,職場の問題を解決し,課題を達成していくための活動です。そのためには,各職場における活動環境に応じたしくみづくりを工夫することが効果的です。“職場環境の変化”といえば,ご承知のように働き過ぎの防止を目的の一つとして,働き方改革が政府主導で進められています。ワークライフバランス(Work-LifeBalance,WLB)が日常用語として定着し,育児や家事,介護と両立可能な働き方が求められています。QCサークル活動も就業時間内で実施するなど,限られた時間の中で,効率的に推進する必要があるといえます。また情報技術(InformationTechnology,IT)の発達により,情報共有の手段が多様化してきました。ITを効率的な情報共有のツールとして,積極的に活用する企業や組織,職場,サークルも増えつつあり,社内外の会議やQCサークル大会でも,Web会議システム(ZoomやMicrosoftTeamsなど)が活用されるようになりました。こうしたQCサークル活動におけるITの活用方法については,『QCサークル』誌2021年運営・推進のページ「ニューノーマル時代のQCサークル活動」(No.714〜725)で1年間にわたって解説していますので,あわせて参考にしてください。今月号はQCサークル活動の一般的なしくみづくりを押さえたうえで,働き方の変化にも焦点をあてた「活動環境に応じたしくみづくり」について解説します。4月号のキーワード指導・支援を円滑にするしくみづくり(1)柔軟なサークル編成とサークル登録(1.1)会合をしやすくするしくみづくり(1.2)自主的な勉強を促すしくみづくり(1.3)「テーマバンク」の活用(1.4)指導・支援を助けるしくみづくり(1.4)活動報告書・発表資料作成の支援(1.4)()内は章番号学びの機会とする発表大会(1.5)意欲を高める評価・表彰(1.5)教育・研修体制の整備(1.6)社外交流による相互啓発(1.6)「見える化ボード」による進捗の見える化(2:事例)付箋による推進者からのサークル支援(2:事例)2023年4月号23