>> P.9
運営・推進のページ2022年共通テーマQCサークル活動でできること!第6回優秀事例紹介その2事務・販売・サービス〔含む医療・福祉〕部門全日本選抜QCサークル大会(小集団改善活動)運営・推進のページ小委員会委員長/松田啓寿委員/遊馬一幸,石田太,上家辰徳,恵畑聡,小川慎一,小林晃先月に続き,(公財)小倉医療協会三萩野病院「Link*Linkサークル」,㈱富山村田製作所「ふきのとうサークル」の2つの優秀事例を紹介します。事例1地域医療連携室のLinkパワーがもたらした成長物語(公財)小倉医療協会三萩野病院Link*Linkサークル第14回事務・販売・サービス〔含む医療・福祉〕部門全日本選抜QCサークル大会QCサークル本部長賞金賞受賞(1)会社紹介・サークル紹介当病院は,北九州市小倉北区の中央部に位置し,地域住民の「かかりつけ医」,「地域急性期病院」としての機能を果たしています。病院方針は,「患者様本位の医療サービスを提供します」であり,「Link*Linkサークル」は,病院理念・基本方針を念頭に,職員の質向上のためのQCサークル活動に励んでいます。(2)サークルの現状メンバーのみなさん「Link*Linkサークル」のメンバーは6名で,看護師,MSW(医療ソーシャルワーカー),PSW(精神保健福祉士),事務員で構成されています。2016年頃は,QCとは何かもわからない状態で,「MSWとしての改善活動がよくわからない」,「MSW2人で入院患者や外来患者など業務が多くて大変」などの問題がありました。そこで,看護師長の支援を得て,まずはQCサークル活動を進める土台となるこれらの問題をQCサークル活動で改善することになりました。(3)第1期好きになろう!QCサークル活動QCサークル活動のレベルアップ個人評価表をもとに「改善活動(問題意識,QC手法など)」のスコアアップ,サークル評価表をもとに「会合参加」,「欠席者の意見反映」のスコアアップを目指しました。看護師長も参加して,発表者(花手さん)の弱点を具体的に見つけ,教育分科会の指導や会議参加・発言などすぐにできる4つの方策を決めて実践し,個人評価,サークル評価とも改善しました(図・1参照)。花手さんの弱いところはどこかしら?改善活動での弱点を知ろう手法,リーダーシップ,積極性は弱いところは▼業務前原看護師長評価点数改善活動点問題解決,協調性は点つの方策】【①毎月,教育分科会による講義・指導を受ける②会合日の設定:毎週木曜日11:30ルール:患者や家族との面談やカンファレンスなど予定しない会合は必ず参加・発言をする③ステップリーダーが司会を行う担当の報告書作成④わからないことは必ず聞くこと評価点コミュニケーション力面接技法疾患理解アセスメント力知識看護師看護師事務員前原蓼原花手毛鶴白【サークルメンバー評価表】点点点点点手法問題意識リーダーシップ積極性協調性評価点サークルの活性化とともに,評価が低かった花手さんのスコアがアップして自信につながり,次の改善に向けての土台ができました。(4)第2期における改善事例1「予約外の来院者との連携を効率的に行おう」図・1改善活動での弱点を知ろう看護師,MSW,PSW,事務員の混成サークルのため,改善に着手する前にそれぞれのスタ2022年12月号23