QCサークル 2022年7月号(No.732)


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特集QC七つ道具を上手に使おう~初めてでも成果を得るためには~職場における問題の解決や,工程の品質管理を進めるにあたっては,データの分析が大切であることはみなさんもご承知のことと思います。このデータ分析に活躍するのが「QC七つ道具」ですが,ただ使えばよい(図表化すればよい)のではなく,収集したデータを意味あるものにして改善のヒントとするためには,「QC七つ道具」を上手に使う必要があります。今月号の特集ページでは,QCサークル活動(小集団改善活動)を進めるみなさんが,「QC七つ道具」をどのように使えばよいか,それぞれの道具の特徴や活用場面を紹介します。そのうえで「この手法を使う目的」,つまり「何をするためにこの手法を使うのか」が意識できるようになっていただけることをねらいにしました。「結果から何が見えるか」ではなく「見ようとしたものがきちんと見えているか」,「そのためにはどんな道具を使うのがよいのか」など,大きな成果を生むためにこういった意識で,手法を扱うことが重要だと考えています。図・1は,日常の管理から問題を把握し,要因解析・原因追究までの,問題解決活動で使う「QC七つ道具」の一例を示したものです。「QC七つ道具」を上手に使いこなして,強力な武器にしてください。•モニタリング•情報取集•管理状態の確認日常の管理問題の把握(現状把握),目標設定要因の解析,原因の追究グラフ•問題の発見チェックシート•重要度の確認管理図•工程能力の確認チェックシート•要因の洗い出しパレート図•原因の絞り込みヒストグラム•仮説検証特性要因図層別散布図出典:安藤之裕著,『QC七つ道具の奥義』,日科技連出版社,2019,P.141図A.1を参考に作成図・1「QC七つ道具」活用例(山内高)関東編集小委員会7月号特集メンバー委員長/山内高委員/綾野克俊,石井英行,恵畑聡,久保田智広,福丸典芳2022年7月号9


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