QCサークル 2022年6月号(No.731)


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導入事例社外発表によりモチベーションがさらにアップし活性化アイシン九州㈱人事部黒木浩二1.会社・部署紹介当社は,愛知県に本社をおく㈱アイシンを中核としたアイシングループの1社で,1993年に熊本の地で操業を開始し,2023年で30年となります。会社構成は,自動車商品事業部,電器・電子事業部および,2019年にアイシン九州キャスティング㈱との2社連携で立ち上げた業務・管理本部から成り立っています。社屋2.導入の経緯1998年に就任した2代目の社長から,QCサークル活動導入の指示が出され,17サークルで活動をスタートさせました。1年後の1999年3月には近隣施設のホールを貸し切り,第1回QCサークル発表会を開催するまでにいたりました。それ以降は定例で毎年3月にQCサークル発表会を社外の施設で開催しています。導入当初から全社全組織にQCサークル活動を導入しており,事技部門,間接部門(以降,事技・間接部門と記載)の活動と製造部門の活動はまったく区別していません。しかし,事技・間接部門の活動は,活発ではありませんでした。そこで,ここ数年,積極的な活性化のアプローチをしました。3.サークル活動の状況現在,事技部門9サークル,間接部門9サークル,製造部門54サークル,全社で72サークルが活動しています。1サークルの平均人数は10名程度です。サークルリーダーは,班長もしくは,リーダークラス(次期班長候補)が担っています。メンバーは原則,正社員ですが,一部のサークルでは,海外実習生や派遣社員も登録しています。会合は,30分で月2回定時内に会社スケジュールに盛り込んで一斉開催している点が特徴だと思います。この方法のおかげで,活動がスムーズに進んでいると感じています(図・1参照)。活動活性化の策として,活動掲示板による見える化をはかっています。全サークルが毎月の活動を「QCサークル活動計画・実績表(A4で1枚)」に記入し,メイン通路に掲示し,誰もが見ることができる形にしています。また,創意工夫提案制度も設け,全サークル員が1件/月の提案目標を掲げ,年間サークル表彰もあります。QCサークル活動導入の1998年から毎年,優秀提案事例の中から「文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞」へ申請し,現在まで65名(内事技・間接部門が8名)が受賞しています。QC検定も毎回80名ほどが受検しており,現在合格者数は313名で対象者全体の48%です。図・1事技・間接部門の会合10QCサークルNo.731


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