QCサークル 2022年6月号(No.731)


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●古池くんは,リーダーの尾澤くんに結果を見てもらうことにしました。尾澤くん:「古池くん,なぜ,折れ線グラフでなく,棒グラフにしたの?」古池くん:「グラフなら何でもいいのでしょう?」尾澤くん:「グラフ作成の目的をわかってないなぁ。棒グラフは,数値の大小を比較すること,折れ線グラフは数値の時間的変化の状態を見ることが目的なので,この場合は,折れ線グラフが適切だよ。またこれらのデータを見ると,1週間で発生件数に周期がありそうなので,曜日別に層別した棒グラフをかいてみたらどうかなぁ」《グラフを極める》グラフの特徴を理解するデータをとっても,数値のままでは大小の比較,部分と全体の関係,さらには時間的変化などがひと目ではわかりません。「データをとったら,まずグラフ化しろ」といわれるように,グラフとはデータをひと目でわかるように図示したものであり,グラフ化することにより,視覚的に情報を得ることができるとともに,多くの情報を要約して正確に伝えることができます。代表的なグラフの種類と特徴は次のとおりですので,作成の目的を明確にし,用途に合ったグラフを使うことが大切です。①用途による分類・解説用:不適合品率や売上高などの推移や改善成果などを説明するもの・解析用:過去のデータや現状を分析して,改善の手がかりを見つけるためのもの・管理用:適合品率や売上高などを日々,または月々管理していくためのもの50QCサークルNo.731


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