QCサークル 2022年5月号(No.730)


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特集さあ始めよう!QCサークル活動(小集団改善活動)〜中堅・中小企業のQCサークル活動〜ばれた優秀サークルが新潟地区のQCサークル大会に出場しています。2QCサークル活動を進めるうえでのこだわりは何でしょうか?ボトムアップを重視まずは“社員一人ひとりの成長”です。当社ではボトムアップを重視し,下部から意見をあげる活動を行っています。現場で実際に発生している問題は作業者に身近で吸い上げやすいため,改善のスピードが速くなります。多様性を尊重し,若い人材の成長においても有効なボトムアップはQCサークル活動の考え方とも通じる部分が多いと考えています。ボトムアップ活動シートで情報共有具体的な活動としてボトムアップ活動シートがあり,作業現場の不具合を他工程でもお互いに確認できるように共有フォルダで管理しています。活動当初はそれぞれの工程で個別管理していたため,他工程の内容などを確認することがなく,類似案件もそれぞれの工程で異なる方法で対応していました。しかし2021年4月の組織変更により工程の個別管理から共有フォルダでの管理に変更され,類似案件があれば,工程同士で情報共有して,同じ方法で対応するようになりました。さらに毎月ボトムアップ活動の進捗状況を報告,共有,オモテ化することで,活動の活性化ができたと思っています。そして,自らの改善意識も高まり,他部門に相談・協力して解決策を導き出す案件も増えてきました。図・1は,その一例になります。分類安全月度1月登録日1/12氏名○○○○工程○○内容案件名○○設備ガスライン取りつけの改善改善前改善後○○設備のソース側に取りつけるガスラインが短くて取りつけに苦労している。取りつけ時にリークしてしまう可能性があるので,装置部門と協力して,ガスラインに余裕を持たせて,取りつけやすくした。確認上長□□□□コメント装置部門に協力を求めて,自ら対応したのがすばらしいです。安全に取りつけできるようになり,大変よかったです。図・1ボトムアップ活動シート3QCサークル活動を進めるうえで困った時はどのように解決されていますか?タイムリーなコミュニケーションを実施当社の製造部門は大きく分けて4つのグループによる交替勤務体制となっており,3日勤務・3日休みと日勤・夜勤をローテーションして24時間365日の工場連続稼働を実施しています。そのため勤務体制が異なる事務局や支援チームとは接点が少なく,タイムリーなサポートが受けづらい状況がプロモート側,サークル側に共通した最大の悩みでした。しかし,『QCサークル』誌にも掲載されていたcovid-19禍における活動の進め方を読み,メールやWeb会合,これまでの活動事例を一元管理して閲覧できようにするなどIT機器活用事例を参考にすることで,できる限りタイムリーなコミュニケーションに努めています。10分間ミーティングまた24時間365日連続稼働のために,勤務時間内でのメンバー全員での会合時間がとれず,テーマ選定や要因分析で活動停滞した結果,活動期間が延びてしまうという悩みがありました。事務局に相談して,『QCサークル』誌で紹介されていた10分間ミーテングを導入して当社の勤務体系に合った円滑な活動形態の構築を進めています。2022年5月号11


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