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効率的で働きやすい職場づくりのために,QCサークル活動に取り組むオン・セミコンダクター新潟㈱インタビュー1会社紹介オン・セミコンダクターはアメリカのアリゾナ州に本社を置き,半導体の開発から販売までを全世界で展開している企業です。半導体製造は,前工程(ウエハーと呼ばれる基盤に回路形成する工程)と後工程(加工済みのウエハーのカットからパッケージングする工程)に分けられますが,新潟工場はこの前工程の一部を担っており,従業員約600人が在籍しています。社屋1貴社におけるQCサークル活動導入の背景・体制について教えてください。作業ミス抑制のため導入当社では「小集団活動」として2015年に活動を開始しました。当時は様々な作業ロスが混在しており,その中の一つである作業ミスの抑制が最重点課題であるとマネージャーから提示されました。そこで,グループ内の他国内工場で実績のあったQC手法を用いた小集団改善活動を導入することとしました。最初は,5Sを中心とした作業環境整備から始めましたが,ベテラン頼りのKKDによる場当たり的な改善が多かったため,全員の問題解決スキル向上をねらいとして,QC七つ道具講習会や理解度確認試験を2016年から開始しました。2019年にはQCサークル新潟地区へ入会しました。当時の製造部長(現社長)がQCサークル大会を聴講し,そこで他社の発表に大きな感銘を受け,その後の活動や地区発表会への参加を積極的に行うきっかけとなっています。今後の課題現在製造課では31サークル(1サークル9人目安)が登録され,事務局と支援チームが各サークルへの指導・フォローをしていますが,手順に沿った十分な現状把握,要因分析がまだまだ不足していると感じます。資料のまとめにおいても,自部門の仕事を知らない人にどうわかりやすく伝えるかが課題です。また,各サークルではリーダーが固定化されてしまう傾向にありましたが,2021年度からは次期リーダー育成のために未経験者をリーダーに選出しています。次世代リーダーのもと,積極的に活動しているサークルもありますが,不慣れなことから,会合を定期的にできなかったり,アドバイザーのフォローも十分とはいえず,計画通りに活動が進まないサークルも見受けられます。発表会を積極的に開催すべてのサークルが課ごとの事例発表会で発表を行い,各課の上位4サークルが年2回開催される社内発表会で活動報告しています。社内発表会には各部門のマネージャー,シニアマネージャーが審査員として出席し,優秀賞1サークルを決定します。2020年からは,そこで選1月に開催した事例発表会で上位入賞したサークルのみなさん10QCサークルNo.730