QCサークル 2022年1月号(No.726)


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事例1新型コロナウイルスとの戦いを乗り越え,地域への更なる貢献を!公益社団法人地域医療振興協会横須賀市立うわまち病院神奈川県三浦半島の中心である横須賀市にある417床の総合病院です。救急救命センター,地域周産期母子医療センターに認定されており,重症者を含む様々な患者さんを日々受け入れ治療しています。2020年1月末から流行が拡大した新型コロナウイルス感染症に対しては,神奈川モデルの中で高度医療機関,重点医療機関協力病院,小児コロナ拠点医療機関の役割を担い,高度医療が必要な成人の患者さんから新生児までのコロナ感染症患者さんを受け入れてきました。臨時の発熱外来スペースを設置事業・業務内容や環境の変化2020年から2021年にかけては,新型コロナウイルス感染対策に奔走しました。当院は第1波から感染症患者の受入れを開始していました。詳細がわからない,かつ治療法も確立していない感染症との戦いが始まったのです。感染が疑われる患者さんの診療やPCR検査が必要な患者さんを分けて診療を行わなければならず,臨時の診察スペースを作り,夏の暑い日はアイスパックを背負って,冬の寒い日にはカイロを懐に入れ,台風の暴風雨の中でも診療を行いました。感染症病棟では,スタッフは一日中防護衣を着用し,動きにくいうえに,自分も感染してしまうかも,家族に感染させてしまうかもという心配の中,治療に看護に尽力しました。第3波から第5波にかけては,みなさんもご存知のように全国で病床逼迫をきたし,新型コロナウイルス感染症の患者さんが重症化しても入院できない状態が各地で発生しました。神奈川県では通常診療抑制の要請が出され,感染症ではない患者さんの診療も一時延期をすることを余儀なくされました。各部署トップが参加する感染対策会議を行い,文字通り病院一丸となり新型コロナウイルスと戦い,徐々に,感染対策のポイントも明らかとなり,有効な治療法も開発され,残念ながら亡くなる方はいまだにいらっしゃいますが,ある程度戦い方が見えてきました。そろそろ“ポストコロナ”・“ウィズコロナ”の医療を検討しなければならない時期またはステージとなってきました。感染症病棟で防護衣を装着している医師QCサークル活動の変化当院のQCサークルも,新型コロナウイルス感染症の対応で院内が苦慮している中,2020年の活動を開始しました。感染症対策で「現状維持が精いっぱいで,改善まで手が回らない」という職員の声があったことも事実です。しかし,どの業種もそうですが「前進を目指さないと10QCサークルNo.726


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