QCサークル 2021年11月号(No.724)


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特集活動報告,発表報告作成における「悩み」や「苦悩」の解消法QCサークル活動(小集団改善活動)において,毎回のサークル会合における会合記録を作成して上司やサークル推進事務局に提出する場面,それぞれの部門における活動成果発表大会において成果発表のための発表報文を作成する場面,さらには部門代表として全社発表大会の発表報文を作成する場面など,いろいろな場面において資料作成に迫られます。毎回のサークル会合における記録を作成する場面では,限られたページ数の中に必要な図・表を挿入しながら問題解決や課題達成のステップに応じた活動記録を作成することが求められます。その場合,サークル会合後に活動記録を作成するために,会合で使用した図・表を記録用として再編集することが煩わしくなってしまいます。また,成果発表大会に必要な発表報文を作成する場面では,一連のサークル会合における図・表をQCストーリーに沿って正確に再編集するという難題に遭遇することになります。こうした資料作成に多大な工数が求められることで,資料作成も勉強の一環である」や「資料作成を通じてQCストーリーの理解が深まる」などと理由づけして,資料作成を若手や新人に任せてしまうということも起こります。特に,発表大会が期末に開催されるようになると,業務に忙殺される中心メンバーは資料作成をいやがることから,若手や新人任せになりがちです。さらに「ここは会合記録と違うよ」,「ここは,もっと〇〇〇のようにしたほうがよいのでは」などと,外野からの注文がつき,担当者を悩ませることになります。今回の特集では,そうしたQCサークル活動の記録や発表報文の作成に当たって,問題解決や課題達成の統一されたステップ(QCストーリー)に沿った一定のフォーマットを準備したり,ExcelやPowerPointなどのITツールを活用したりすることで,活動記録や発表報文の作成を効果的かつ効率的に行うための工夫と知恵,あるいはコロナ禍におけるオンライン大会開催やグローバル大会開催における聞き手を意識した報文作成における工夫と知恵について,QCサークル近畿編集小委員会のメンバーが所属する組織の事例やQCサークル全国大会,支部・地区大会における発表事例をベースとして,A(会合記録の作成),B(発表報文の作成),C(発表大会運営)のための工夫と知恵について,11の事例を紹介しています。最後までお読みいただければ,きっと参考になるよいアイデアに出会うことができると確信しています。(猪原正守)近畿編集小委員会11月号特集メンバー委員長/猪原正守委員/北川泰弘,楠和彦,榊秀之,島田茂雄,清水義浩,高木美作恵,名倉三加代,花田貴志,山㟢崇,山来寧志2021年11月号9


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