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事例1合言葉は「できることからやってみよう!」お互い様の精神でNO残業!長岡赤十字病院1.病院紹介当院は,新潟県長岡市にある許可病床数592床の病院で,救命救急センター・基幹災害拠点病院・地域がん診療連携拠点病院・総合周産期母子医療センターなど多数の施設指定を受けています。90年にわたって長岡市民の健康を守る役割を担い,現在も地域の医療機関と連携を取りながら,重症コロナの患者さん受入れなど急性期病院の責務を果たすべく努めています。2.QCサークル活動導入の背景当院での実施事項や改善項目は,上司からの指示(トップダウン)であることが多く,現場職員に十分に浸透していないと感じることもありました。その中で,2014年度から戦略経営のマネジメントシステムであるバランススコアカード(BSC)が導入されました。BSCでは職員一人ひとりの経営参画意識の向上が重要成功要因と位置づけられ,「現場からの改善活動推進」を目標として,各部署で取組みが進められることになりました。現場スタッフによる「身近な改善」がボトムアップで活発に行われることを目指して,病院幹部からQCサークル活動がすすめられたため,2018年度に「QCサークル推進チーム」が発足し,活動をスタートさせました。院内に活動発表の内容を掲示3.QCサークル活動の特徴「QCサークル推進チーム」を,副院長・看護師長・看護係長・薬剤師・検査技師・臨床工学技士・放射線技師・主事と多様な職種から構成することで,QCサークル活動が病院全体の取組みとなっています。参加が必須とされていなくても,毎年20以上のチームエントリーがあります。多忙な業務の中でも「できることからやってみよう!」を合言葉に意欲的な活動を行っています。活動期間については,昨年までは年度ごとの活動としていましたが,職場ごとに年間業務の繁閑時期に差があるため,2021年度からは活動期間を1年半としました。期のスタートには推進メンバーでキックオフミーティングを開催し,通期スケジュールを作成します。5月にエントリーチームを募り活動を開始。中間報告を2回実施し,2022年10月に活動まとめの掲示を行い,2022年11月に表彰式を行う予定です。QCサークル活動への関心を高め知識を深めるために,例年は院内での学習会を実施していましたが,昨年度からは新型コロナウイルス感染症対策のために集合研修は中止とし,自主的な勉強を促すための教材配付を行っています。また,活動のまとめは関係者の業務調整が困難なため全体発表会は開催せず,各チームの活動内容を一定期間院内に掲示して,投票により最優秀賞などを決定します。口頭発表会はありませんが,掲示することによって他チーム員やQCサークル活動に参加で10QCサークルNo.723