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運営・推進のページ事例1.危機管理対応の作成QCサークル近畿支部・兵庫地区1.背景QCサークル兵庫地区ではコロナ禍など,大会・研修会を開けない状況が何度か起きました。コロナ禍の時は,事前予測を行えましたが災害は突然起きます。突発的な事態に対し,的確・迅速に対応するためには事前に危機管理対応を定めておく必要があります。今回は兵庫地区が2018年6月18日の朝に大阪北部を襲った地震をきっかけに,危機管理対応を定めた経緯を紹介いたします。大阪北部地震が発生した時,受講者,幹事の半数は研修会場へ向けて移動中でした。地震により関西一円の交通機関が止まりましたが,当時の兵庫地区に危機管理対応の基準はありませんでした。結果,中止の連絡が遅れ受講者と派遣企業にご迷惑をかけることになりました。思い返せば地震の朝,情報が錯綜する中で素早く中止の判断ができず,派遣企業に連絡をとろうにも連絡先リストが会場にありませんでした。そこで改善に向けて兵庫地区の役員・幹事で反省事項をまとめ「緊急時に受講者および幹事・役員の安全確保を優先すること」と「緊急時の派遣企業への連絡手段の確保」を目的に危機管理を行うことにしました。交通機関停止等の震災施実らがなし集収報情・施実事行・討検間時始開事行・・発表大会は中止2.危機管理対応の取組みとPDPC法危機管理対応を考える際に役に立ったのがPDPC法です(図・1参照)。後にこの時の経験を活かし,コロナ禍での大会,研修会の開催方法について検討した際,新型コロナウイルスの感染状況を示すステージごとの対応策を決める時にもPDPC法を使いました(図・2参照)。今回はPDPC法の使いやすかった点も簡単に紹介いたします。1つ目は「発生する状況と対応する行動という単位で系統的に考えることができる」点です。たとえば,地震発生という状況が交通機関の運行停止という行動を呼びます。そして運行再開の前に被害調査が行われ,程度によって「運転再開」,または「復旧」,「遅延」という新しい状況が起き,そこで遅延する場合「安全な場所に一時避難する」という行動も必要になります。さらに,安全な場所に着いたら「安否確認が求められる」状況が生まれます。これに対し「会社に自分の安否確認する」,「自宅に安否確認を行う」など複数の対策が並行して必要になります。このように連続して起こりえる状況を漏れなく予測し,対応する行動を考える時,PDPC法は効果的です。2つ目は「異なる状況で分けて考える」という利点です。たとえば,研修会を開催している時に地震が発生した場合,前日夜,当日朝(移動中含む),研修開始後,災震等壊倒の物建止中事行・集収報情,し止中も合場の中事行・・会場待機にて情報を収集する・振替日の検討・各企業への連絡いなはで全安・行事中止・安全な場所の避難・各企業への連絡いなが制体止中事行・・振替日の検討認確全安機待てに場会・絡連のへ業企各・止停関機通交施実事行・・参加者の会社に判断を仰ぐ止停関機通交行実事行・ぐ仰を断判に社会の者加参・交通機関停止施実事行・図・1PDPC法の結果をふまえた災害時行事のフロー図るいが者加参施実らがなし集収報情・討検間時始開事行・施実事行・討検間時始開事行・・参加者から各企業に判断を仰ぐ・支部への連絡・地区への連絡旧復が関機通交行続事行・ぐ仰を断判に社会の者加参・交通機関が復旧ぐ仰を断判に社会の者加参・運営ができる体制か認確の事幹・認確の師講・品備・食昼・どな電停・かるいが者加参修研るあが制体施実らがなし集収報情・施実事行・討検間時始開事行・絡連のへ業企各・行事実施行事実施時(AM)交通機関の状況正午・状況確認(PM)交通機関の状況参加者が10名以下止中事行・認確全安機待てに場会・絡連のへ業企各・止停関機通交施実事行・大会終了旧復が関機通交宅帰自各・災害発生かうどは模規の害災か全安は場会るあで全安旧復が関機通交施実事行・2021年8月号25