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事例1日本で培ったノウハウを海外拠点で活かすAichiForgeUSA,INC.(通称:AFU)QCサークル事務局メーガングラハムさん会社と職場の紹介当社は,米国ケンタッキー州ジョージタウン市で,自動車用部品の鍛造品を製造しています。2018年にQCサークル活動をキックオフし,現在4つのサークルが週1回のペースで活動しています。私は,QCサークルの事務局として,活動をサポートしています。グラハムさんここが自慢するところ社長自身が,QCサークル活動を経験した時の“気づき”が指導の源にあり,海外の初心者サークルにもわかりやすく伝わることで,楽しい活動につながっています。活動にあたっての心構えや役割に対して,土田さん■理念…やる以上は,成果のある活動で貢献する■改善…現実を肯定すると困りごとが出なくなる■知識…“この人はできる”と思われることがミソ■行動…正しい“動機づけ”を添えて促すと指導されています。さらに,これらをべースに,「QCサークル活動を精力的に推進する→職場の改善が進む→改善すると様々な質がよくなる→自分自身が楽になる→お客様に喜ばれる→業績に貢献できる→更なる改善」という「天使のサイクル」で成長を促してくれます。社内選考会で審査する土田社長QCサークル活動への影響コロナ禍においても,当社のQCサークル活動は社長の指導を基に継続実施しています。愛知製鋼㈱が主催する「オールアイチグローバルQCサークル大会」で最優秀事例に紹介されることを目指した“社内選考会”もモチベーションを上げています。学びどころ自らの“気づき”を指導の柱として,海外拠点のQCサークル活動を活性化させている事例です。経営トップが,第一線現場で直接指導することの影響力を示す内容でもあります。特に,「天使のサイクル」を説いて,活動の本質を求めている点が参考になります。(構成今枝いち子)10QCサークルNo.721さんは,生産技術や鍛造部門のスキルと合わせ,愛知製鋼㈱「QCサークル推進部会副会長」の経歴を持つ方です。米国においても,日本で培った改善ノウハウを積極的に展開して,サークルに寄り添いながら活動を指導してくれます。ち一い紹介する人社長の土田嘉か