QCサークル 2021年8月号(No.721)


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特集私たちのサークルが自慢する人を紹介します!2021年8月号9みなさん,「QCサークル活動が活性化している,活性化していない」といったことを,無意識に使っていませんか?はたして,この活性化とは何を意味するのでしょう。紐解けば,「活き活きと働くようにすること:activation」などとされ,何だかピンとこない答えになっていますね。このように,「活性化」とは,感覚でとらえた定性的な尺度です。すなわち,「楽しさ,嬉しさ,喜び,満足感,充実感,達成感,連帯感,やりがい」といった感性を背景にして,組織運営や集団行動の実態を評価しているのです。そして,活性化しているかどうかを見極める感性には,組織や集団における人と人とのかかわり方(人間関係)が大きく介在・影響しているといえます。QCサークル活動(小集団改善活動)は,リーダーを中心にメンバーが役割を分担し,全員が協力し合って目標を達成するものであり,コミュニケーションとチームワークの基盤となる,人間関係が第一であることはいうまでもありません。サークルの人間関係は,上司と支援スタッフのかかわり方,リーダーの資質,メンバー編成などによって様々な特徴があり,それが活動のプロセスや成果に現れて,感性(活性化の評価)として受け止められます。こうした人間関係の中で,独特のキャラクターを持った個人の存在が,QCサークル活動に大きな影響を与えているケースも少なくありません。それが,「会合が楽しみ,スキルアップできた,会話が弾む,成果が見える,情報が入る,職場が明るい」といったメリットになっている点が注目されます。そこで今回は,“私たちのサークルが自慢する人を紹介します”と題して,サークルのみなさんから推薦された,「この人」を取り上げてみました。経歴や実績だけではなく,特技や趣味,スキルやライセンス,個性や人柄など,特徴のある方々に登場していただき,「私たちのサークルには,このような方がいて,その影響によって,このように活性化している」といった切り口で事例を紹介しています。読者のみなさんのQCサークル活動に,直接的に横展開することは難しいかもしれませんが,学びどころや参考になる取組み内容もあると思います。まずは,「なるほど,いいねぇ。こんな人もいるんだ!」など,会話の切り口にしてみてください。(鈴井正巳)東海編集小委員会8月号特集メンバー委員長/八木雅弘委員/今枝いち子,遠藤克義,河島和美,沓名克敏,櫻木善仁,鈴井正巳,鈴木徹,鈴木則子,廣田衛,山田益久


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