QCサークル 2020年12月号(No.713)


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の品質に問題がないことを認め,万が一問題があった場合にはその責任を持つということになります。補償するとは,相手に与えた損失を金銭や代替の手段によって補い,補填することです。人災や災害が発生した際,新聞やテレビなどで「災害補償」や「損害補償」などの表現を目にすることがあります。このように補償には,保証と違い「大丈夫であることを認める」という意味は含まれていません。なお,クレーム補償は,提供した製品やサービスの欠陥(瑕か疵し)によって生じた「損害や損失」に対して金銭などによって補うことと考えるのが一般的です。現状に留まることなく,つねに改善していくことが必要だといわれますが,改善活動の必要性について教えてください。③質問解説③に,改善活動は必要なのです。私たちを取り巻く世の中は,日々進歩しています。現状維持では衰退し,やがては淘汰されてしまいます。今日より明日,明日より明後日と進歩し続けるため改善によって得られる効果は,私たちの経済面のみならず,精神面にも大きな影響を与えてくれるといっても過言ではありません。人は誰しも,自分自身の目的を達成したいと思う欲求を持ち,目的を達成した時の達成感に大きな喜びを感じるものです。日々の仕事でいうなら,自分の担当業務に関し,日々研鑽を重ね誰にも負けない優れた能力を発揮し,周囲に認められることに喜びを感じます。さらに大きな喜びを感じるため,努力し続けることができるのです。このことから,改善活動は働く人々の人間性に深く根ざした,向上心を高めようとする活動ともいえます。企業の中にあって,経営者や管理・監督者,第一線で作業する人たちも同じように感じ,考え,行動していくことが肝要です。活動によって得られる効果は,関連するすべての人々の喜びとなり,還元されることが改善活動の本質といえます。さらに,この活動は,継続して行うことで企業はもとより働くすべての人々の成長へとつなげることができます。52QCサークルNo.713


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