QCサークル 2020年8月号(No.709)


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解説②検査はその目的や検査が行われる場所などによっていくつかに分類され,検査の仕方も変わりますが,モノづくり工程における検査では,その目的によって,一般的には以下のようなものがあります(図・2参照)。①購買段階で実施する受入検査材料や部品または,製品を取引先や別の工程から受け入れる最初の段階で実施する検査。後工程に対して不適合品を入れないということが目的で,多くの場合,購買部署や品質管理部署などが実施する。②製造工程で実施する工程内検査・工程間検査プロセスで品質をつくり込むために,作業者自身が自分の仕事のできばえを,その都度,自分で確認する工程内検査,また前の工程が終わった仕掛品を次工程に移してよいかどうかを判定する工程間検査がある。検査実施は工程を担当する部署や品質管理部署が実施する。③製品が完成した段階で実施する最終検査製造工程の最終段階に行われる検査で,完成した製品に対して行う。品質管理部署が実施することが多い。④製品を出荷する段階で実施する出荷検査完成した製品を出荷する際に行う検査で,顧客への品質保証のうえでは大変重要であり,通常品質管理部署が実施する。モノづくり工程における検査にはどのような種類がありますか。②質問(注)図・2目的によって分類される検査の種類<(注):検査を示す>52QCサークルNo.709


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