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連載講座エピソードを通して品質管理の基本と実践を学んで,QC検定に挑戦しよう!連載講座「エピソードを通して品質管理の基本と実践を学んで,QC検定に挑戦しよう!」小委員会メンバー委員長/山内高委員/遊馬一幸,大津渉,久保田智広,佐藤直人,須加尾政一,福丸典芳第4回PDCAとSDCA日頃上司から,「PDCAのサイクルを回せ」とよく聞きます。そもそも,「PDCA」って,何ですか。①質問解説①最近では,政治家でも「PDCAを回す」という台詞を言うようになりました。社会人としては一般教養の言葉になったのかもしれません。ただし,言葉を知っていることと,意味も含めて正しく知っていることは,まったく異なります。そこで,「PDCA」の意味を紐解いていきましょう。P(Plan):目標を立てる・目標を実現できるように計画するD(Do):計画通りに実施するC(Check):目標に対しての達成状況を確認するA(Act):確認結果に基づき処置をとるActPlanCheckDo図・1PDCAのサイクルが,PDCAの意味合いです(図・1参照)。たぶん,みなさんが理解している内容と同じだと思います。では,質問です。PDCAのA,すなわちActにおいて処置をとるとは,具体的にどのような処置をとることなのでしょうか?このような質問をすると,大多数の方々は,「対策する」,「改善する」と答えます。このように記載されている本もたくさんありますから,間違っているとは断言できないのが辛いところです。では,順を追って考えてみましょう。Planで目標と計画を立て,その計画通りに実行(Do)しました。Doした結果が,Planで立てた目標に対してどのような状況であるかを確認します。これがCheckです。ここまでは,誰もが納得でしょう。すでに立てられている目標に対して確認(Check)するわけですから,目標を達成しているケースと,目標を達成していないケースの2つに分かれます(図・2参照)。一方は目標達成,片方は目標未達成ですから,とるべき処置は当然異なってきます。目標を達成している場合にとるべき処置は,今後も維持継続できるように標準化することです。標準化した内容を関係者に周知徹底して,SDCAのサイクルを回せるようにします。一方,目標が未達成の場合にとるべき処置は,しっかり反省すること,すなわち,目標達成できていない原因を明確にすることです。うまくいっていない原因を取り除きながら,目標達成できるように次のPlanにつなげて,さらにPDCAのサイクルを回すのです。50サークル0