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特集事務/営業/間接部門の人たちをその気にさせる工夫事務/営業/間接部門でのQCサークル活動(小集団改善活動)がうまく進まないという声をよく聴きます。そこでうまくいかない理由を聴いてみると,だいたい,以下のようなことがよく語られているようです。•みな,やっている仕事が違うので共通のテーマで活動できない•時間もバラバラ,仕事も忙しいので同じ時間にメンバーが集まるなんて無理•製造と違い職場にデータなどなく,どんなデータをどうとっていいかもわからない•問題が見えないので改善テーマも見つからない,そもそもウチの職場に問題なんてない•私たちは形のない仕事をしているので,QCでどうにかなるような話じゃないetc.しかし,こういった理由の多くは,よく考えてみれば,製造現場でも似たようなものであり,事務/営業/間接部門の職場だからできないんだという理由には本来ならないはず。なのに,やれない/やらない理由を並べて,何となく拒否反応を示すのは一体どうしてなのでしょう。ということで,今月の特集では,いわゆる事務/営業/間接部門でのQCサークル活動とそこに集う人々に光を当て,うまく進まない本質的な背景には一体何があり,うまく進めていくためにはどんな工夫が有効となるのか,その考え方や進め方のアイデアについて推進者の目線で検討していくことにしました。まず,私たちの身の回りで起きている身近な事例をもとに,マンガチックなエピソードを示したうえで,事務/営業/間接部門の特徴やそこに潜む隠れた落とし穴,うまく進めていくための工夫など,推進上のキーワードをピックアップし,それを二字熟語の形で提示しました。最後のまとめとして,QCサークル活動への展開を視野に,全体を通じて,事務/営業/間接部門の職場の人たちをその気にさせるための知見を整理していくことにしました。本特集によって,QCサークル活動がより楽しくかつ役に立つ方向に進展し,それを通じてQCサークル活動にかかわるすべての人々の能力向上や職場の活性化に貢献していく一助となればこの上ない喜びです。(光藤義郎)関東編集小委員会11月号特集メンバー委員長/光藤義郎委員/飯山浩司,石田太,梶原千里,野上真裕2023年11月号9