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特集活動の壁を乗り越えた達成感と成長の軌跡今回のキーワードは,「達成感」です。読者のみなさん!何かに熱中していることはありませんか?ライセンスの取得,カルチャーやボランティア活動,スポーツや趣味に勤しむなど,情熱的に取り組まれていることがあると思います。そこで,なぜ熱中できるのだろうか?」と自らに問うてみてください。「自己研鑽,健康維持,地域貢献」といった目的意識や,「楽しい,うれしい」などの感性的なとらえ方もあるでしょう。さらに,「それは一体,なぜだろう?」と追究していくと,あるファクターの存在に気がつくのではないでしょうか。これを,QCサークル活動の場面で考えてみましょう。QCサークル本部や支部・地区の大会で改善事例を発表する姿や,本誌でも紹介されるサークル運営の様子に接して,「なぜ,こんなに堂々と発表し,活き活きと活動ができるのだろうか?なぜ,夢中になり熱中できるのだろう?」と思われたことはありませんか。やはり,ここにもあるファクターが作用していることがわかります。その正体は,「達成感」です。QCサークルの必要性や意義を理解していても,「達成感」が得られなければ継続的に活動を維持することはできません。「達成感」があるからこそ熱中できるのです。この達成感は,目的(目標)に立ち塞がる“壁(ハードル)”を乗り切った時,打ち破った時に味わえる感性や高揚感で,その先に成長があるというロジックになっています。そのうえで,私たちが知りたいこと・学びたいと思うことは,達成感の背景にある“壁と解決策”そして“成長した姿”ではないでしょうか。本編では,「活動の壁を乗り越えた達成感と成長の軌跡」と題し,サークルリーダー・推進事務局・指導スタッフの方々の貴重な経験談を「突き当たった壁・乗り切った経緯と解決策・得られた達成感と成長の姿」の切り口で紹介します。【紹介事例】事例1.全員参加の環境を整えて活動をキックオフ事例2.世代交代に備えた若手の早期育成事例1.発表会の審査を通じてサークルの弱みを補完事例2.発表ありきから原点回帰の活動へ変革事例1.困りごとを共有して改善活動をサポート事例2.新人の成長を促して二極化の困りごとを払拭◎リーダー編◎事務局編◎指導者編同じポジションの方だけではなく,仲間の立場になって“壁と解決策”のポイントを参考にしていただければ幸いに思います。(鈴井正巳)東海編集小委員会10月号特集メンバー委員長/八木雅弘委員/今枝いち子,遠藤克義,奥山淳,河島和美,櫻木善仁,鈴井正巳,鈴木徹,鈴木則子,萩原璃紗,廣田衛2022年10月号9