QCサークル 2022年5月号(No.730)


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●第6312回QCサークル大会(東海支部岐阜地区主催)からの推薦●体験事例1「多忙」を克服して成果を上げた事例製品の汚れは人生の汚れ澄み切った人生への道のり~汚れ不良の無い工程を目指して~リフレッシュサークルトヨタ紡織㈱大口岐阜工場●所在地:岐阜県岐阜市柳津町丸野3丁目3番地●構成人員:男性9名●メンバー年齢:平均35.6歳●結成:2016年4月●テーマ歴:29件目●本テーマの会合回数:22回●1回の会合時間:60分(時間内)形天井を生産する職場で,ベテランから若手まで揃ったバランスのよいサークルです。「5ゲン主義での品質管理」をスローガンに掲げ,日々改善活動に取り組んでいます。テーマの選定「サークルメンバー全員で一体となって活動すること」を目指すリーダーの思いとは裏腹に,サークルメンバーは「仕事が忙しくて時間がないのにサークル活動なんてできない」とネガティブな発言ばかりでした図・1サークルメンバーの士気次につなげる責任がある!毎日遅いしQCなんかやる時間がないよ(図・1参照)。リーダーとして,「自分の代で伝統を絶やさないよう,次の代を育てる」という,強い使命感を持ち,メンバーにその思いを伝えるだけではなく,QCサークル活動が業務で役に立つことを伝え,上司の協力・メンバーの理解を得てQCサークル活動を行うこととしました。*学びどころ*リーダーとして,職場やメンバーに対してやるべきことを明確に伝えることで,上司やメンバーの理解を得て活動できる環境をつくっています。大口岐阜工場の係方針として,「不良率を昨年比50%減する」という高い目標が示されています。担当業務での困りごとをマトリックス図にして評価し,品質不良が多く,係の品質目標未達成であった,小型3号ラインの不良率を低減する活動に取り組むこととしました。係目標を達成するには不良率を0.19%以下にする必要があります(図・2参照)。こんな事例です業務多忙であることを理由に,サークル活動が停滞していましたが,リーダーが,「なんとか次の世代につなげよう!」と,強い使命感を持って活動を推進し,後進を育成した事例です。職場・サークル紹介私たちの働く大口岐阜工場は,愛知県北部,春には大勢の花見客でにぎわう五条川の緑豊かな自然に囲まれた場所にあり,フロアサイレンサー・成形天井などの車両内装製品や,バンパー・フェンダーライナーなどの外装製品を生産しています。私たちのサークルは,繊維系内装部品の成36QCサークルNo.730


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