QCサークル 2022年4月号(No.729)


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特集新人奮闘記〜新リーダー,新事務局・推進者の悩みと解決策〜15分の時間制限を行いつつ,短時間でもメリハリのある会合が実施できるようになりました(図・2参照)。4-2.サークルの活性化活動を再開しましたが,関係スタッフと相談しやすい職場の雰囲気もあり,メンバーからは意見が出ず,「頼めばやってくれるだろう」と,受け身な考え方になりました。その状況に焦りを感じた近藤推進者は自ら指示を出しますが,指示待ちサークルになっていました(図・3参照)。悩んだ近藤推進者は,前推進者に相談しました。そこで,「もっとリーダーやメンバーに考えさせよう」とアドバイスをもらいました(図・4参照)。見かねて指示を出す推進者うまく指示を出せないリーダーもっと考えさせよう自分が動きすぎた…反省しよう指示を待つだけのメンバー前推進者山田現推進者近藤図・3QCサークル活動の再開図・4前推進者からのアドバイスまずは,1期目の苦労を思い出しながら,メンバーへ役割分担のポイントを伝えました。話すうちにリーダーも相手の困っていることに寄り添い,サポートすることの重要性がわかりました。次に,メンバーの悩みを聞くために,「立ちトーーク」机で,ざっくばらんに話を進めました。すると,新人からは,「QCサークルの進め方がわからない」,ベテランからは「新人とコミュニケーションをとりづらい」との意見が出てきました(図・5参照)。そこで,ベテランを講師としたQC勉強会を実施しました。ベテランに役割と活躍の場を設け,新人には,QC知識向上の機会を与えることができ,双方の悩みを解決できました。さらに,QCストーリーのステップごとに勉強会を開き,実践しながら学びました。また,この経験を通じて,リーダーもサポートや役割分担の重要性を学び,自身の成長につながりました(図・6参照)。メンバーの困りごとを聞くベテランによるQC勉強会ざっくばらんにフリートークQCサークルの進め方がわかりません新人新人とコミュニケーションをとるのは難しいな…ベテラン役割もあり話しかけやすいベテランQC知識向上!新人双方の悩みを解決!図・5サークルメンバーとの対話図・6サークルメンバーの役割分担で活性化まとめ「OneMetroサークル」は,本誌2021年3月号特集記事「他流試合-初めての社外発表-」でも取り上げられたサークルです。新米推進者が環境の変化に対応し,サークルを支えています。その後,2021年度第51回全日本選抜QCサークル大会(小集団改善活動)にも出場し,社内のよい手本となっています。(亀山薪太郎)2022年4月号23


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