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特集新人奮闘記〜新リーダー,新事務局・推進者の悩みと解決策〜4月は気持ちも新たに新年度の始まりです。2020,2021年度はコロナ禍で,大学でも入学式など様々な行事内容の変化を迫られ,頭では理解しているものの,改めて行事の重要性や二十四節気はよいものであると痛感しています。組織でも4月は何かと慌ただしく,いろいろな面での新人(新しい部署に配属,組織への新入,新たな役割,新しくできた組織等々)さんは覚えることも多いかと思います。今回の特集は、「新人奮闘記~新リーダー,新事務局・推進者の悩みと解決策~」です。この題名を読んで、みなさんも「これから頑張るぞ!」とか,「どんなことをするのか心配が多い」,「引継ぎで悩みごともあるが,自分で対応できるだろうか」と思う人もいれば,昔を思い出し,「いろいろ頑張ったな」など,新人さんやベテランの双方で思い巡らすことと思います。今回,事例を通じて,新しくリーダーになった人,事務局,推進者のそれぞれの視点から,悩みとその解決策について主に3つの視点で述べていきます。1.新人奮闘記について一般体験事例を通した視点2.運営事例発表の際,苦労してきたこと3.教育を通じたリーダーの育成についてリーダー側と事務局側の視点それぞれ,主に一組織2ページ構成でご紹介します。上記3つの視点で述べる際,下記を踏まえたキーワードがあります。a)問題/課題解決能力の定着・維持・向上b)リーダー,事務局,推進者として,それぞれの進め方の標準化c)組織としてa),b)が定着するために必要な能力d)結果だけでなく,プロセス指向できる能力e)個人だけでなく,チームワーク,気づきを教える,気づかせてくれる風土f)改善の風土g)明るい組織h)活発な組織…ここで「…」と書いているのは,組織特有の特徴やよいところをみなさんの職場でぜひ見つけてください。どのような職場でも,最初からQCサークル活動や事務局が活発な職場は多くはないです。一つひとつ改善し,階段を昇るようにして向上していくものです。また当たり前ですが,初めての組織はゼロからのスタートです。それこそ,よい意味でのtryanderrorを繰り返し,向上していきましょう。まわりの方もあたたかく見守り,励ます風土も重要です。今回の特集を通じて,新人さんが奮闘されることはもちろんのこと,すべての人が振り返り,「初心に戻る」ことが大切ではないでしょうか。これこそが,課題発見・解決力」,「創造性(力)」の醸成・育成の場となり,QCサークルに大変重要な力です。企業内,支部・地区内での更なる能力向上に役立てていただければ幸いです。今回の特集,特に事例を通じて,(西敏明)中国・四国編集小委員会4月号特集メンバー委員長/西敏明委員/大路邦彦,岡昭典,亀山薪太郎,津川智一,堤博幸,原口修二,福永健司,安井雅人2022年4月号21