QCサークル 2021年7月号(No.720)


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特集成果につなげる②解析力をつける5月号特集で「問題解決力を身につけよう!」として問題解決力について学びました。今月の特集は,「解析力をつける」がテーマです。問題を解決するためには,問題の本当の姿を明らかにすることが必要です。「解析」と聞いて,みなさんは何を想像しますか。最近ではAI(人工知能)を思い浮かべる人もいるかもしれません。たとえば,リンゴや梨の食べ頃を判断して,自動で収穫するロボットの開発が進んでいるそうで,近いうちには製品化されるとのことです。デジタル化したデータをAIが解析し,その熟れ具合を判断しているのです。このように,我々が,日頃行っている解析も,事実を調べ,その事実に基づいて論理的に考え,本当の姿を明らかにすることといえるでしょう。これが,タイトルにある成果につなげる「解析」です。したがって,「解析力をつける」とは,本当の姿を明らかにするためのアプローチの仕方,考え方を身につけ,活用できるようにすることにほかなりません。本特集では,まず,解析力向上のために必要となる基本的な考え方と補足事例を紹介します。そのうえで,その手法を使う場や考え方について学んでいただけるように,具体的な事例をその解析部分に焦点を絞ってご紹介します。事例では,原因究明と対策検討のステップで解析が行われています。いずれにしても,事実をもとに,現象を論理的に整理すること,仮説を検証する,最適条件を探索するなどのために解析が行われます。活動するみなさんの参考になれば幸いです。◇事例1◇事例2◇事例3◇事例4()内は,使用した手法を示しています。第2駐車場スピード超過件数の低減(層別,相関/散布図)ダイハツ九州㈱オートモアサークルトヨタ初の試み!!~新エンジン金型本体冷却パッキン寿命延長への挑戦~(ヒストグラム,単回帰分析)トヨタ自動車九州㈱リペアマンサークルA車フロントバンパー落下キズ撲滅(相関/散布図)日産自動車九州㈱レジンサークルNPS向上に効く“メール応対”~思い込みのKPI見直しから始めた,メール応対改善の事例~(層別,相関)㈱TMJチームレポート★アナリティクスサークル(久野靖治)九州編集小委員会7月号特集メンバー委員長/久野靖治委員/折原正明,川島英昭,原田政実,淵上知幸,古川孝介2021年7月号9


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