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Part1.推進事務局に聞く「こんな仕組みでリーダーを育成しています」事例2「資格認定制度」でリーダーの力量を評価㈱小糸製作所品質保証部・業務品質改善グループ本間晃さん当社は,自動車用ヘッドランプなどを製造する自動車用電装機器の製造メーカーです。私は,業務品質改善グループ゜に所属し,全社QCサークル活動の推進事務局を担当しています。全社の約450サークルが年間3テーマを努力目標に活動を行っており,事務局は,月度の活動集約・全社発表大会の企画と運営・QC教育など,サークル活動のレベルアップに努めています。本間さんサークルリーダーを育成する仕組み当社では,サークルリーダーの力量アップと将来的に職場の核となる人材の育成を目的に「サークルリーダー資格認定制度」を導入しています。1.資格認定の基準①リーダー活動経験:継続2年以上およびテーマ完了6件以上②活動テーマの評価:「A」1件および「B」2件以上で「D」・「E」評価なし(※A~Eランクは表・1のとおり)③教育受講暦:リーダー教育(1日間表・1評価表(評価基準)コース)を受講④アドバイザーまたは世話人が推薦した者2.認定の手順①事務局は,年度末に資格認定の基準に適合するリーダーを選出し,所属サークルの世話人および,アドバイザー宛に推薦可否を確認する。②事務局は,世話人または,アドバイザーの推薦の意思を確認後,リーダー資格を認定し,所属長へ通知する。メリットと今後の課題この制度により,客観的な視点での力量評価と合わせ,リーダーのモチベーションアップと,全社的な活性化(特に問題解決力の向上)に結びついています。今後は,資格取得後のフォローを充実し,活動のレベルアップをはかっていきたいと思います。学びどころ&ワンポイントアドバイスリーダーの資質は,職場環境や指導方法などによってばらつきが出ることがありますが,この事例のように,資格基準を設けることでレベルの均一化をはかることができます。また,認定されることによる自信と,士気が得られるメリットもあります。今後の取組みとして,認定後もステップアップにチャレンジできるような制度や仕組みを取り入れるとよいでしょう。(構成:鈴木徹)2021年2月号11