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Part1.推進事務局に聞く「こんな仕組みでリーダーを育成しています」事例1リーダー研修で「決意と行動変容」を促す㈱デンソー品質管理部QCサークル推進事務局遠藤克義さん当社は,愛知県刈谷市に本社を置くグローバルな自動車用システム製品の総合メーカーです。私は品質管理部に所属し,全社QCサークル活動の推進事務局として,国内2,100サークルの活動支援と国内外のグループ会社・仕入先会社の活動促進を行っています。遠藤さんサークルリーダーを育成する仕組み当社では,QCサークル活動の要となる“推進力を持ったリーダー”を育成するため,2016年に「決意と行動変容」をキーワードとしたリーダー研修を立ち上げました。新任リーダーと次期リーダー候補者を対象に,「1泊2日,1回当たり65名,年間3回」,次のようなカリキュラムで研修を実施しています。1.決意への動機づけQCサークル活動の推進に力を入れてきた工場長の体験に基づく講話を聞き,リーダーとしての心がまえを学ぶ2.行動への動機づけ受講者からの一点自慢(改善事例)の紹介と,意見交換による,改善の知恵と工夫の共有3.決意の表明と行動の実践受講者の職場の問題をGDで議論し,行動計画を立案し,決意を宣言。職場に持ち帰り,問題解決に取り組む4.変容の確認半年後,職場アンケートの実施と工場長,課長参加の現場研鑽会での改善事例発表を行い,リーダーとしての成長度を確認リーダー研修のGDの様子現場研鑽会で成長を確認メリットと今後の課題研修受講後は,本人に委ねるだけではなく,上司への支援と声かけを要請しています。半年後には,ほぼ全員の受講者が「変わった・成長した」という評価を受けており,着実に成果を上げています。また,宿泊研修での受講者同士の交流が,人脈形成にも役立っています。有効な研修として受講ニーズが高まっていますが,回数や人数枠といった制約もあり,企画サイドの検討課題になっています。学びどころとワンポイントアドバイス単に「研修して終わり」とはせず,研修後も,本人の努力に加え,上司も一緒になって育成する仕組みが参考になります。研修半年後に,受講者同士が再会して刺激し合うといった場を設けることで,さらに効果的なフォローアップになるのではないでしょうか。(構成:藤本高宏)10QCサークルNo.715