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連載講座連載講座エピソードを通して品質管理の基本と実践を学んで,QC検定に挑戦しよう!解説①一つひとつの作業(プロセス)の流れを一連のフローにして図で表し,全体が見えるようにして,さらにそれぞれの作業のポイントを表にした文書がQC工程図(QC工程表ともいう)です(図・1参照)。第6回ねらいの品質を工程で作り込むQC工程図(表)を作成する目的は何でしょうか。①質問グルテンフリーパンQC工程図作成年月日年月日管理すべき特性プロセス要因系結果系(点検項目)(管理項目)いつ誰がどこで管理方法管理方法どのようにして管理基準計測器方式異常時処置者作業標準管理番号関連記録類備考受入検査原材料特性値重量分析入荷ごと検査係倉庫原材料規格による計量秤分析器全数抜取検査係長検査係長10011受入検査記録計量計量精度計量計量ごと配合係配合工程〇〇±〇計量秤全数生地係長20011計量グラフ混練発酵混錬ねかし・発酵攪拌速度攪拌温度攪拌圧力発酵温度発酵湿度発酵時間……………………切り分け…………ねかし・発酵……………………………………………………………………………………混練ごと配合係混練工程発酵ごと発酵係発酵工程〇▲±〇〇◇±●〇×±△〇●±●△▲±◇□◆±▼回転計温度計圧力計温度計湿度計タイマー生地係長20012生地係長チェックリスト温度管理図圧力管理図温度管理図湿度管理図…………………………………………………………………………………………………………………………………焼き係長焼き係長包装係長材料納入受入検査材料倉庫計量米粉▽▽〇水▽◇〇パン酵母食塩バター▽▽▽▽▽▽〇混練〇発酵〇〇〇計量〇〇混練〇〇〇〇〇◇〇〇◇〇〇ねかし・発酵切分け・丸め込みねかし・発酵・ガス抜き最終発酵中間検査焼き冷却中間検査スライス袋詰め図・1QC工程図(例)QC工程図の左側には工程図記号を用いたプロセスフロー,右側には何を(管理すべき特性)・いつ・誰が・どこで・どのようにして管理するかの表が記載されている様式が一般的です。作成する主な目的は以下の2点です。①新規の工程を設計する際に工程全体の確認をするため(ねらいの品質と合致するようなできばえの品質が作れる工程を設計する)②量産移行された後に工程全体の管理や監査の資料とするため(量産化以降の管理をしやすくするための管理資料)00年月号51