QCサークル 2020年6月号(No.707)


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事務部門置き忘れた傘の見える化㈱ジェイテクト東刈谷事業場総務部いるみサークル右山雅紀さん当社は,国内12の拠点で,自動車部品・軸受・工作機械・メカトロニクス製品などを製造しています。私たちは東刈谷事業場の総務部に所属し,7名のメンバーで,「目配り気配り思いやりの気持ちを持って,笑顔で輝き続ける」をモットーに活動しています。右山さん傘立ての放置傘置き傘“ゼロ”への挑戦テーマ活動の背景社屋のエントランスは,多くのお客様が訪れるエリアであり,つねに清潔でみばえよくすることを心がけてますが,「傘立てに置かれたままの傘」がネックになっていました。これを活動テーマに取り上げ,設置個所別・天候別に,放置傘の本数と傘の持ち主を調査しました。その結果,個人的に置いている傘と持ち主が不明の傘の2種類があることがわかりました。しかし,「傘立てに置きたい気持ちもわかる,持ち主が不明でも勝手に処分できない」といった取扱いの難しさから,活動の方向性がなかなか定まりませんでした。管理方法の工夫そこに,「傘立ての使用と置き傘の保管とを区分してはどうか?」との意見がヒントになり,「傘立ては入退出時間内の仮置き場所」と位置づけ,「置き傘は,会社の共有物として管理する」という考え方で,放置判断・保管・再利用・廃棄の方法を決めました。1.傘立てに,「利用方法」を掲示2.置かれたままの傘がないかを「日常管理」3.放置傘に付箋を貼り,「置き忘れを気づかせる」4.放置された日数を決めて,「保管場所へ移動」5.期限内に申し出のない放置傘は,「廃棄処分」6.使用可能なものは,「シェア傘として再利用」付箋で気づかせシェア傘利用方法このような対策によって,「傘立てに置きっぱなしの傘ゼロ」の目標を達成することができました。成果放置傘の取扱い方法をルール化し,傘立てにシェア傘と放置傘を明示したことが成果につながり,「傘立てがいつも綺麗,自分の傘がなくならない,気軽にシェア傘が使える」といった声を聞いて,雨の日も晴々とした達成感を味わっています。学びどころ「忘れる」といった感性的な問題は,さらに具体的な困りごとにブレークして取り組むとよいでしょう。この事例では,忘れられた傘を,「取扱いの難しさ」という問題に着目して活動が進められています。特に,「傘立てに見える化した対策」の工夫が参考になります。傘立てに見える化された対策(構成沓名克敏)10QCサークルNo.707


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