QCサークル 2020年5月号(No.706)


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特集QCサークル活動の活性化の工夫あれこれ特集QCサークル活動の活性化の工夫あれこれ問題・課題知識・技能目標参画のしかた関係者相互啓発QCサークル活動は,第一線の職場で働く人々が小グループを組んで,継続的に製品,サービス,仕事などの質の管理・改善を行うものです。問題・課題ごとにチームを編成する“時限型”もありますが,多くの場合は,一つの問題・課題を解決・達成した後もチームを維持し,次の問題・課題に取り組む“継続型”で活動を行います。このため,メンバー同士がお互いの長所・短所をよく理解し,相互に補い合い,学び合いながら活動を進めることができる反面,どうしても従来の延長から抜け出せず,一定の範囲の狭い活動に陥ってしまう傾向があります。したがって,意識して活動の範囲を広げ,新しいことに挑戦することでこのような状況を打ち破り,活動の活性化をはかることが重要になります。範囲を広げる・挑戦する方向としては,(1)取り組む問題・課題,(2)メンバーの参画の仕方,(3)活動にかかわってもらう人の多様さ,(4)新しい知識・技術,(5)様々な人との相互啓発などがあります。ただし,今まで行ったことのないことに取り組むのには,いろいろな難しさが伴います。短期的に成果を求めず,長い目で見て活動に取り組むことが大切で,みんなが納得できる目指したい姿を明確にすることが重要な要素になります。そのうえで,どのような方向に範囲を広げるか,挑戦するかについての計画を立て,その実現に向けてみんなで努力をし続ける。そうすることで,今までにない活動が行え,新たな達成感を感じることができ,それが次の活動への原動力になっていきます。今月号の特集では,このような視点から,QCサークル活動を活性化するための6つの工夫を紹介します。1.共通の目標を持ち,一体感の向上をはかりましょう2.背伸びしたテーマに挑戦し,能力向上をはかりましょう3.新人や若手,多忙なメンバーを活動に巻き込みましょう4.困ったら,上司・先輩に相談,他職場との連携・協力を増やしましょう5.勉強会により,QCサークルのレベルアップをはかりましょう6.他社や他業種の活動を知るために,社外の発表会で発表してみましょう従来の活動を続けていればよいと考えず,従来の枠を打ち破り,活動の範囲を広げ,新しいことに挑戦するためのヒントを得てもらえればと思います。(中條武志)関東編集小委員会5月号特集メンバー委員長/中條武志委員/井上研治,小川慎一,鈴木秀男2020年5月号9


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