QCサークル 2019年1月号(No.702)


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サークルメンバーの夢“夢”を「夢で終わらせない」女性が活躍できる職場へ!サークルメンバーの悩み私の勤務先は自動車関連の製品をつくる製造業です。まだ勤務経験は浅いのですが,入社した頃の話です。採用になり出勤し始めた頃の私は,製造業の経験がなかったので,見るもの聞くもの初めてのものばかりの新鮮な日々を送っていました。何を製造するのかわからない巨大な機械や産業用ロボットなどに囲まれ,当初の数ヵ月は驚きの毎日でした。そして,月日がたち担当する仕事に慣れてくると,自分の仕事の前工程,後工程に興味が出てきました。さらに工程の前後だけでなく工場内の様々な部署の仕事も気になってきました。しかし,「もっと,いろんな知識を得たい」,「もっと,活躍したい」…私はそのためにこの職場を選んだのだ!と思いは募るものの,「メーカーの現場って,男社会なんだよね」と半ばあきらめの気持ちに意気消沈していました。新しい職場でのサークル活動との出会い毎日,担当する業務は忙しいので,それは,それで張り切っていたのですが,それでも「何かが物足りない」そんな思いになった時に異動辞令が出されました。新しい配属先ではサークル活動が盛んに行われていました。そして,その中に女性だけで組まれたサークルがありました。私がそのサークルにメンバーとして加えてもらったのはいうまでもありません。このサークルの特徴女性だけで構成されているという特徴だけでなく,活動が活発で,とにかくリーダーを中心にしてよくまとまっています。ひとたびミーティングとなると意見がどんどん出て会話が途切れることがありません。さらに特徴となることとして,たとえば「テーマ選定」では男性が気づかない,細やかな観察眼で問題点を指摘します。メンバーA:「この工程,ちょっとムダ・ムラ・ムリ,感じない?」主任(男性):「そうかな~俺は特に気づかないけどなー」メンバーB:「主任は気づきませんか,私もそう思っていたけれど,改善の余地ありだよね」メンバーC:「まずはデータをとって,ほかの工程と比較してみようよ」といった調子です。この問題はデータをとったところ,やはりムダの発生が発見され改善に至りました。このように女性目線で次々と新たな改善を行っていきました。サークルメンバーは自分の担当する工程にこだわらず,いろいろ建設的な意見を出します。それぞれが役割を果たしており,皆の行動がキラキラと輝いているように見えました。この先輩方の活動こそが私が今まで思い描いていた「夢」そのものだと気づいたのでした。10QCサークルNo.702


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