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体験事例1することで取替え周期限界まで使用することにしました。その結果,チップ使用量は低減できましたが,まだサークルの目標は達成できていませんでした。ワンポイントアドバイス従来の直間交換も理由があって決められています。定量交換でもそのことが担保できているか,問題ないのかもフォローしておくことも大切です。4-2問題解決の切り口2(限界を見極める)定例のランチ会合の中で田代さんより,諦めずに,ほかの方法を考えよう!」との発言で,メンバーみんなで再度現場を調査することにしました。チップを確認した田代さんが,チップ先端のワイヤーが通る孔径が,長穴状に摩耗していることを発見しました。取替え周期まで使用したチップの摩耗量は,最大で0.1㎜でした(図・5参照)。0.1㎜は切手1枚の厚さのわずかな摩耗なのでもっと使えないかチップの摩耗限界について調べることにしました。(件)302520151050データ:‘17年5/22~26作成日:5月29日作成者:田代n=402511400.050.1(㎜)図・5チップ穴径摩耗調査アドバイザーを通して関係会社に確認してもらうと,先端孔径が1.7㎜(新品孔径13㎜)になったら摩耗限界と考えて交換してください」とのことから0.4㎜の摩耗が限界であることがわかりました。そこで工程ごとに,1台当たりの摩耗量を調査し摩耗限界値(0.4㎜)までの台数を算出すると大幅にチップの寿命延長ができそうだということがわかり実機テストを行うことにしました。チップの寿命延長実機テストでは不具合件2019年2月号35担当を決め,スケジュールを立て活動をスタートしました(図・2参照)。(千円)6005004003002001000489(7月~効果)342(7月〜効果)対策前対策後溶接チップ使用金額(月当たり)図・2目標の設定4.現状把握~対策実施4-1問題解決の切り口1(使い切る)車種別の生産台数を見ると,ノア中間ビームが高負荷生産でチップの使用量がもっとも多いため,ノア中間ビーム工程に限定して調査することにしました。まず製品1台当たりの使用量が計画をオーバーしています。チップの交換周期を確認すると,取替え周期が150台であるにも関わらず生産終了後は150台に達していないのに新品チップに交換していることがわかりました(図・3,4参照)。(本)0.080.070.060.050.040.030.020.0100.0690.0580.0570.0590.056計画0.053(月)11210図・3月別台当たりチップ総使用量121取替え取替え取替え取替え取替え取替え0150台150台150台0150台150台150台図・4ノア中間ビーム工程チップ取替え周期そこで,現場と協力し,すべて定量で交換