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●第6328回QCサークル大会(東海支部愛知地区)からの推薦●体験事例1温度と計測値との相関から熱膨張対策を施した事例お客様に満足いただける製品を提供し続けよう!シリンダーブロック上面高さ調整作業撲滅による品質向上サクセスサークル㈱豊田自動織機碧南工場●所在地:愛知県碧南市浜町3番地●構成人員:男性6名●メンバー年齢:平均36歳●結成:2001年1月●テーマ歴:49件目●本テーマの会合回数:12回●1回の会合時間:60分(時間内)(時間内)全体の底上げを目指して活動を進めています。テーマの選定メンバーの困りごとの中で,「上面高さばらつきによる調整作業」の評価が高いことがわかりました(図・1参照)。これは,シリンダーブロックの上面高さをコラム(立型単頭フライス専用機)で仕上げ削りをする工程で,規格幅の中央値にするため,品質チェックをしながらコラムのストッパーを調整する作業です(図・2参照)。上面高さが中央値を外れると,後工程でのガスケットの対応に影響するため,中央値で仕上げることが求められます。これらから,テーマに取り上げました。=3△=2×=1+〜+【上面高さ規格幅】)(中央値:稼働継続㎜〜Y総合評価必要性後工程迷惑度緊急性17×××151314サークル実力難易度活動期間全員参加上位方針自主保全標準作業標準作業【生産】【原価】【環境】調整作業撲滅による生産性向上【生産】【原価】【環境】交換時間短縮による生産性向上【生産】【原価】【環境】交換回数低減による生産性向上【生産】【原価】【環境】刃具寿命達成による生産性向上困りごと内容3本柱組目標への貢献工程機番320M1256上面高さばらつきによる調整作業290B0373刃具交換時間が長い360B0392刃具交換回数が多いR20AM274刃具寿命持たず切削点図・1困りごと評価マトリックス【コラム】カッター下降切削ストッパー(調整)N移動仕上がり【シリンダーブロック】中央値上面高さ後工程図・2加工工程と上面高さの調整*ワンポイントアドバイス*調整作業の困りごとを,「負担が大きい,やりにくい」といった具体的な表現で示すと,より妥当性のあるテーマ選定になるでしょう。こんな事例です製品の仕上がり高さが,刃具設備の熱膨張と収縮によって変化することを解明し,規格中央値にするための調整作業を撲滅した事例です。データに基づく事実の確認と検証のプロセスがポイントです。職場・サークル紹介当社は,繊維機械・産業車両・自動車などの生産メーカーです。私たちは,エンジンの主要部品であるシリンダーブロックの加工を担当しています。「サクセスサークル」は,年齢層が広く現在のレベルはBゾーンです。入社2年目のT君に,現地現物の成功体験を実感させてレベルアップをはかり,サークル32QCサークルNo.738