>> P.9
運営・推進のページ2021年共通テーマニューノーマル時代のQCサークル活動事例編(その3)QCサークル九州支部コロナ禍での生活も1年半を過ぎ,人々の生活や働き方が大きく変わり,かつ新しい生活様式(ニューノーマル)が定着しつつあります。私たちの生活で最大の変化は,対面が減少し,リモートが増加したことではないでしょうか。会社に出勤することなく,家に居てリモートで働くことが増加しています。セイコー時間白書の2021年版で時間の多様性に関して調査されています。これによると,会社の飲み会,食事会の時間や通勤の時間が減ったことを歓迎する声も多く聞かれます。また,趣味の時間,家族とのコミュニケーションの時間が増えたことについては,多くの人がよかったと答えています。とらえ方によっては,悪いことばかりではないということです。コロナ禍での生活は,従来の生活を大きく抑制するもので,早くこの生活から以前の生活に戻りたいと願うことは当然でしょう。ただ,間違いなく新型コロナウイルス感染症のない世の中には戻れません。コロナ感染症との共存であることは間違いないでしょう。我々は,これまでも多くの困難に遭遇しましたが,そのつど,知恵と工夫を凝らしてその困難を克服してきました。転んでもただでは起きないどん欲さを持っています。これが人間の強さといってもよいでしょう。今回紹介する事例は,コロナ禍で従来当たり前に行ってきたことができない環境になりましたが,それで済まさず,新しい知恵と工夫で,従前と同レベル,さらには同レベル以上によくしたものであり,アフターコロナでも十分に私たちの生活・仕事の中で活かせる事例ばかりです。ぜひ,みなさんの参考にしていただきたいと思います。事例1社内研修において対面演習と変わらないリモート演習を実践(㈱TMJ)事例2社内研修において演習時間を大幅に低減(日鉄テックスエンジ㈱)事例3社内研修・大会においてサークルのレベルを向上(TOTOアクアテクノ㈱)事例4社内大会において学びの場を拡大(トヨタ自動車九州㈱)事例5地区大会において臨場感・一体感の演出とスマート運営を実施(九州支部・北部九州地区)(久野靖治)2021年9月号25