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特集成果につなげる③発想力をつける本特集では「発想力をつける」を取り上げました。与えられたプロセス標準を日々の業務で運用する際も,新しいやり方・方法を模索する際にも,「発想力」はあったほうがいいかもしれません。品質を保証しながら,もっと早く,もっと楽に,と工夫することは日常における「発想力」でしょう。さて,「発想力」を定義することは難しく,また本誌の任務ではありません。でも,雰囲気を感じていいただくために,英語表記をすると,①imaginationや②creativity,そのほかに③innovationをあげている辞書もあります(③は組織内では難易度高いでしょうが、知識として覚えておくのもよいかと思ます)。「発想力」なんてなくても,与えられた指示に沿って業務を運用するというスタイルもありますが,QCサークル活動(小集団改善活動)では人間性を尊重することを基本的な考え方としています。つまり人々はつねに変化に対応し,よりよい生活・業務運用の実現を意図していますから,既存のプロセスの最新化(アップデート)を目指すことは,自然な現象といえるでしょう。今回紹介する「発想法」は,これまでに様々な現場で利用されてきた実績がある,つまり「使われてきた道具」であることがアピールポイントです。■「発想法」のツールとして,•チェックリスト•親和図法•ECRS•TRIZを紹介します。どれをどの程度参考にされるかは,読者のみなさんの発想の選択に委ねたいと思います。(松田啓寿)関東編集小委員会9月号特集メンバー委員長/松田啓寿委員/綾野克俊,恵畑聡,木内正光2021年9月号9