QCサークル 2019年7月号(No.696)


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通年テーマ運営・推進のページQCサークルリーダー・推進者の思いを知りたい!第7回運営・推進のページ小委員会委員長:山内高/委員:綾野克俊,飯山浩司,久保田智広,佐藤直人,志村嘉男,平野綾子今年度の運営・推進のページでは,全国の発表大会から優秀事例を紹介するとともに,その活動を通してリーダーはどんな思いでサークルをまとめていたのか,本音はどうだったのか,などを語っていただく企画で進めています。7月号では,2018年11月に開催された「第48回全日本選抜QCサークル大会(小集団改善活動)」で本部長賞金賞を受賞された「こまめサークル」(日産自動車㈱生産技術本部)を取り上げました。成功の裏にあるリーダーの苦労と本音を探ってみました。ぜひ参考にしてください。好奇心と絆が導いてくれた私達こまめの奮闘記~部門初女性QCリーダーに早くなりたい♡~事例日産自動車㈱生産技術本部こまめサークル●所在地:神奈川県座間市●メンバー構成:正社員10名●メンバー年齢:平均38歳●サークル結成:1998年4月●1回の会合時間:30分(時間内)*こんな事例です*数年先に迫ったベテランの定年退職に伴い若手の育成が急務となったサークルに,初めて加わった女性メンバーが中心となって活動活性化をはかりました。メンバーの性格診断や類人猿診断の活用,サプライヤーとの交流やサプライヤーへのQC支援などによる数々の作戦を展開した結果,生産技術本部では女性初のQCサークルリーダーが誕生するまでに成長しました。人財育成をモットーに活動を進めたことで,念願の社長賞を受賞することができ,大きな達成感・満足感を味わえた事例です。1.職場を取り巻く環境の変化私たちの職場は,車両生産準備部門として自動車のボディ外板部品を形成するプレス型などを製作しています。2020年までに4名の定年退職を控えており,退職後のメンバー構成では平均年齢が27歳,平均勤続年数も10年となり,サークルレベルの大幅な低下が予測されています。2014年に入社した私(上原)は,新人教育後に配属されたのが機械加工部署でした。当時はほかの職種をやりたかったのでまったく楽しくなく,会合で意見を求められても積2019年7月号25


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